2歳の子にパズルを渡してみたけれど、うまくはめられない。
ピースを同じ場所に何度も押し込んだり、少しやっただけで「できない」とやめてしまったりすると、「2歳ならもうパズルくらいできるもの?」「何ピースくらいできればいい?」と気になりますよね。
でも、2歳で何ピースのパズルができるかには大きな個人差があります。
厚生労働省の保育所保育指針では、1歳以上3歳未満は「つまむ・めくる」など指先の機能が発達していく時期とされていますが、「2歳なら○ピースのパズルができる」という発達上の基準が決められているわけではありません。
POINT
2歳でパズルができないからといって、それだけで「遅い」と判断する必要はありません。
ピース数だけでなく、パズルを始めた時期、パズルの種類、ピースの大きさ、絵柄への興味などによっても取り組みやすさは変わります。
わが家では1歳後半から簡単な型はめやパズルを始め、2歳になったばかりのころは20ピース前後、2歳の終わりごろには55ピースほどのパズルにも取り組んでいました。
ただし、ずっと右肩上がりだったわけではありません。一度パズルであまり遊ばなくなった時期もあり、好きな絵柄の板パズルを見つけたことで、またパズルブームが戻ってきました。
この記事では、2歳でパズルができないときに考えられる理由や、何ピースから始めればよいか、わが家でうまくいった進め方を紹介します。
2歳でパズルができないのは普通?
2歳向けとして販売されているパズルはありますが、「2歳ならこのピース数ができて当然」という基準はありません。
たとえば、くもんのジグソーパズルにも対象年齢2歳以上の商品がありますが、STEP1では2・3・4・6ピース、STEP2では9・12・16・20ピースと、かなり細かく難易度が分けられています。
メーカー側も、最初から難しいものへ進むのではなく、少しやさしいと感じるものから順番にステップアップする方法を案内しています。
教材編集者MEMO
「2歳向け」という表記は、必ずしも「2歳なら一人で全部できる」という意味ではありません。
年齢だけでなく、今の子どもがどのくらいの難易度なら楽しめるかを見るのがおすすめです。

2歳がパズルをできない主な理由
パズルは「ピースをはめるだけ」に見えますが、実際にはいくつかのことを同時に行います。
ピース数が多すぎる
一番わかりやすい原因は、今の子どもに対してピース数が多すぎることです。
10ピースならできても、急に30ピースになると完成図を把握しにくくなり、「わからない」と感じることがあります。
うまくできないときは、練習量を増やすより、いったんピース数を減らしてみるのもひとつの方法です。
ピースの向きを変えるのが難しい
正しい場所の近くまで持っていけても、ピースの向きを変えず、そのまま押し込もうとすることもあります。
大人から見ると「ちょっと回せば入る」のですが、その「向きを変えて試す」こと自体がまだ難しいこともあります。
どこに入るピースなのかわかりにくい
ジグソーパズルでは、ピースに描かれた一部分を見て、完成した絵のどこに入るのかを考えます。
型はめのように置き場所がはっきりしているものに比べると、一般的なジグソーパズルのほうが難しく感じる子もいます。
パズルの種類が今の段階に合っていない
一口にパズルといっても、
- 型はめ
- 板パズル
- 少数ピースのジグソーパズル
- 一般的なジグソーパズル
など、かなり違います。
ジグソーパズルが難しそうなら、型はめや枠のある板パズルへ戻してみるのもおすすめです。
まだパズル自体に興味がない
そして、意外と大きいのが「興味」です。
パズルをやらないからといって、必ずしも「できない」とは限りません。
今はほかの遊びのほうが楽しい、というだけの場合もあります。
2歳のパズルは何ピースから始める?
「2歳なら何ピース?」と気になるところですが、一律に○ピースと決めるより、簡単に完成できるところから始めるのがおすすめです。
くもんのジグソーパズルでも、2〜6ピースのSTEP1、その次に9〜20ピースのSTEP2というように、少しずつピースを増やす構成になっています。
初めてなら、次のような順番で考えると選びやすいです。
- 初めて:型はめ・ごく少ないピース
- 慣れてきた:大きなピースの板パズルや少数ピース
- スムーズにできる:少しずつピース数を増やす
POINT
「ちょっと難しいものを頑張らせる」より、最初は簡単すぎるくらいから始めるのが、わが家には合っていました。

わが家のパズルの進み方|1歳後半〜2歳
ここからは、実際にパズル好きだった娘がどのように遊んでいたかを紹介します。
もちろんこれは一家庭の例で、2歳児の標準ピース数ではありません。「こんな進み方の子もいる」という参考として読んでください。
1歳後半|型はめや簡単なパズルから
パズルを始めたのは1歳後半ごろ。
最初からジグソーパズルをたくさん解かせたわけではなく、動物などの簡単な型はめや、100円ショップで購入できるような簡単なパズルから始めました。
「ここかな?」と置く場所がわかりやすいものから始めたので、パズル遊びそのものに入りやすかったと思います。
2歳なりたて|20ピース前後を楽しむように
2歳になったばかりのころには、20ピース前後のパズルに取り組んでいました。
くもんのジグソーパズルもよく遊んでいて、簡単なものから少しずつピース数を増やしていました。
くもん公式でも、現在のSTEP2は9・12・16・20ピースというスモールステップで構成されています。
難しいものは一緒にやった
もちろん、ピース数を増やせば全部一人でできたわけではありません。
難しいパズルは一緒にやり、
- 置く場所の近くまでピースを持っていく
- 「この色はどこかな?」と一緒に探す
- 向きを少し変えるヒントを出す
といったサポートをしていました。
全部を大人が完成させるのではなく、「最後は自分ではめられた」という部分を残すようにしていました。
2歳終わりごろ|55ピースほどにも挑戦
2歳の終わりごろには、わが家では55ピースほどのパズルにも取り組むようになっていました。
ただし、この数字は「2歳なら55ピースできる」という意味ではありません。
1歳後半から少しずつパズルで遊んできたことや、本人がもともとパズル好きだったことも大きかったと思います。
わが家の場合
1歳後半:型はめ・簡単なパズル
↓
2歳なりたて:20ピース前後
↓
2歳終わり:55ピース前後にも挑戦
「年齢に合うピース数」を探すというより、簡単にできるものから少しずつ増やした結果です。
一度飽きても、好きな絵柄でパズルブームが復活
面白かったのは、2歳の終わりごろになると、一度パズルであまり遊ばなくなったことです。
「もうパズルには飽きたのかな」と思っていましたが、おもちゃ屋さんでアンパンマンの板パズルを見つけたことで、再びパズルブームがやってきました。
この経験から感じたのが、ピース数だけでなく「この絵を完成させたい」と思えるかもかなり大きいということです。
娘の場合は、好きなキャラクターや気に入ったイラストのパズルなら、少しピース数が多くても頑張っていました。
教材編集者MEMO
教材は「難易度が合っているか」だけでなく、「本人がやってみたいと思う題材か」も大切です。
パズルを嫌がるときは、ピース数を減らすだけでなく、絵柄を変えてみるのもひとつです。
2歳でパズルができないときの教え方
まずは完成しやすい状態にする
いきなり全部のピースを渡す必要はありません。
大人がある程度作って、最後の1〜2ピースを子どもに渡す方法でもOKです。
「自分ではめて完成した」という経験ができるので、パズルの遊び方を理解しやすくなります。
ピースの場所を一緒に探す
難しそうなら、「青いところはどこかな?」「この動物のお顔はどこ?」と、一緒に完成図を見ます。
答えをすぐに教えるのではなく、少しだけヒントを出す程度でも十分です。
向きを変えるヒントを出す
場所は合っていそうなのに入らない場合は、「くるっとしてみる?」と向きを変えることを促します。
最初は大人が少し回してあげてもいいでしょう。
難しければ簡単なパズルに戻す
何度やってもできず、本人も嫌になってきたら、もっと簡単なものへ戻します。
これは、迷路でもわが家がよく使ってきた方法です。
迷路も「年齢に合うものを頑張る」より、今できるレベルまで戻したことで取り組みやすくなりました。
パズルを嫌がる・興味がないときは?
2歳なら、パズルに興味を示さない時期があっても、無理に続ける必要はありません。
わが家でも一度パズル熱が落ち着いた時期がありましたが、しばらくして気に入った絵柄に出会うと、自然にまた遊ぶようになりました。
- 簡単なものに変える
- 好きな絵柄に変える
- 大人と一緒にやる
- 一度しまって時間を空ける
などを試してみてください。
「2歳でワークや知育教材を始めるのは早い?」と迷っている方は、こちらの記事でも無理のない始め方をまとめています。
2歳向けパズルの選び方
簡単すぎるくらいから始める
最初の1個は、「これならすぐできそう」と思うくらいでOKです。
くもんのジグソーパズルでも、公式に「少しやさしいと感じるくらいのもの」から始め、少しずつステップアップする方法が案内されています。
ピースが大きく扱いやすいもの
同じピース数でも、小さなピースより大きなピースのほうが扱いやすいことがあります。
特に初めてのころは、手でつかみやすく、しっかりはまるものを選ぶと遊びやすいです。
枠や台紙があるもの
板パズルなら、完成する範囲が目で見てわかりやすく、ジグソーパズルより取り組みやすい子もいます。
本人が好きな絵柄
乗り物、動物、食べ物、好きなキャラクターなど、本人が「完成させたい」と思えるものを選ぶのもおすすめです。
わが家では、まさに絵柄をきっかけにパズルブームが復活しました。
対象年齢と安全表示を確認する
2歳用のおもちゃを選ぶときは、安全面も必ず確認します。
消費者庁は、3歳未満向けのおもちゃについて対象年齢を守ることや、小さな部品による誤飲に注意するよう呼びかけています。
2025年12月25日以降に製造・輸入される3歳未満向け玩具には「子供PSCマーク」の制度も始まっています。製造時期によっては従来のSTマーク製品も流通しているため、購入時は商品表示を確認しましょう。
注意
小さいピースは誤飲につながるおそれがあります。対象年齢や注意事項を確認し、2歳児が遊ぶときは商品に合った見守りをしてください。
パズルではどんなことをしている?
パズルについては「集中力が伸びる」「空間認識能力が伸びる」といった表現もよく見かけます。
ただ、この記事では効果を一律に断定するのではなく、遊んでいるときに実際に行っている活動に注目します。
- ピースの絵や形を見る
- 置く場所と比べる
- 手でピースを動かす
- 向きを変えて試す
- うまくいかなければ別の場所を試す
厚生労働省の保育所保育指針でも、1歳以上3歳未満は「つまむ」「めくる」といった指先の機能が発達していく時期とされています。
パズルも、こうした手指を使いながら試行錯誤して遊べるもののひとつと考えるとよいでしょう。
2歳の知育はパズルだけでなくてOK
パズルが好きではない子もいます。
2歳なら、迷路、シール、お絵描き、積み木、型はめなど、手を使って楽しめる遊びはいろいろあります。
2歳から取り組みやすい市販ワークはこちらで目的別に比較しています。
2歳のパズルについてよくある質問
2歳なら何ピースのパズルができますか?
2歳児に一律のピース数の基準はありません。くもんでは2歳以上向けの商品として9〜20ピースの商品などもありますが、初めてなら型はめやもっと少ないピースから始めてもOKです。今の子どもが無理なく完成できるものを基準にしましょう。
2歳でパズルが全然できないのは遅いですか?
パズルができるピース数は、公的な発達基準として定められているものではありません。パズル経験や興味、商品の難易度でも変わるため、パズルだけで発達を判断することはできません。
2歳には板パズルとジグソーパズルのどちらがおすすめ?
初めてなら、置く範囲がわかりやすい型はめや板パズルから始める方法があります。すでにパズルに慣れているなら、少数ピースのジグソーパズルに挑戦してもよいでしょう。
パズルを嫌がるときは続けたほうがいい?
無理に続ける必要はありません。簡単なものや好きな絵柄へ変える、一度しまって時間を空けるなどを試してみましょう。わが家でも一度遊ばなくなったあと、気に入った絵柄をきっかけに再びパズルを楽しむようになりました。
まとめ|2歳のパズルは「何ピースできるか」より楽しめる難易度を
2歳でパズルができなくても、「2歳なのに遅い」と考える必要はありません。
2歳児に「○ピースできれば標準」という公的な発達基準はなく、これまでの経験やパズルの種類、本人の興味によっても大きく変わります。
うまくできないときは、
- 簡単な型はめや板パズルへ戻す
- ピース数を減らす
- 大人と一緒にやる
- 少しだけヒントを出す
- 好きな絵柄を選ぶ
などを試してみてください。
わが家で大切にしたこと
簡単すぎるくらいから始めて、できるようになったら少しずつピースを増やす。
難しいものは一緒に取り組む。興味がなくなったら無理にやらない。
このくらいゆるく続けたことで、パズル好きになりました。
同じように「2歳なのに迷路ができない」と悩んでいる方には、こちらの記事も参考になると思います。