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4歳で時計が読めないのは遅い?年中は何時まで読めればいい?時計の教え方

「4歳なのに、まだ時計が読めない」

「年中なら、○時や○時半くらいは分かったほうがいい?」

「お友達が時計を読んでいて、ちょっと焦ってしまった……」

4歳・年中ごろになると、ひらがなや数字と同じように気になってくるのが「時計」です。

わが家も年少のころから時計に触れてきましたが、最初からすんなり読めたわけではありません。

時計の絵本を使って少しずつ練習しても、なかなか理解できない時期がありました。

現在は「○時」は読めて、「○時半」もほぼOK。でも、5分刻みになるとまだ難しい様子です。

幼児向けを含む教材の編集に携わっている私から見ると、時計は数字が読めればすぐ理解できる、というほど単純な学習ではありません。

  • 短針と長針で違うものを表す
  • 文字盤の「1」は、長針では「5分」を意味する
  • 短針は時間が進むにつれて、数字と数字の間を動く

実は、子どもにとって理解しなければならないことがたくさんあります。

POINT

4歳・年中で時計がまだ読めなくても、「遅い」と焦る必要はありません。

まずは「○時」から。できるようになったら「○時半」、さらに興味や理解が進んだら5分刻みへ、と少しずつ進めればOKです。

4歳では「何時何分まで読めるか」だけでなく、時計を生活と結びつける経験も大切にしたい時期です。

この記事では、4歳・年中で時計が読めないのは遅いのか、どこまで読めればいいのか、家庭での教え方やつまずきやすいポイントまで、教材編集者・年中児の母の両方の視点から解説します。

4歳・年中で時計が読めないのは遅い?

結論からいうと、4歳・年中で時計が読めなくても、それだけで「遅い」と考える必要はありません。

時計は、小学校に入ってから算数でも学習します。

文部科学省の小学1年生向け算数指導資料では、時計を1分刻みで読む学習が扱われています。

つまり、「何時何分」と1分刻みで正確に時計を読むことは、4歳のうちに完成させなければならないものではありません。

幼児期では、数量などを一律に習得させることより、生活の中で子ども自身が興味や必要感を持つ体験も大切にされています。

そのため、「同じ年中のお友達は時計が読めるのに」「4歳なのに○時半が分からない」と、時計だけを切り取って比べなくて大丈夫です。

時計は「数字が読める=読める」ではない

時計の文字盤には1〜12までの数字が並んでいます。

そのため、一見すると「1〜12まで読めるなら、時計も読めるのでは?」と思いますよね。

でも実際は違います。

たとえば「2時25分」を読むだけでも、子どもは次のようなことを考えなければなりません。

  1. 短い針を見る
  2. 短い針が2と3の間にあっても「2時」と判断する
  3. 長い針を見る
  4. 長い針が「5」を指していることを確認する
  5. 文字盤の「5」を「25分」と読む

数字そのものを読むより、ずっと複雑です。

わが家の実体験

娘が最初につまずいたのも、まさに短針が数字と数字の間にあるときでした。

たとえば短い針が「2」と「3」の間にあると、「3の近くなのに2時なの? 3時じゃないの? どっち?」という感覚だったようです。

さらに、長針を5分・10分・15分……と細かく読むのも苦手でした。

大人には当たり前に見える時計も、子どもから見るとかなり複雑なんだな、と感じたポイントです。

4歳・年中なら時計はどこまで読めればいい?

「遅くないのは分かった。でも、4歳ならどのくらいできればいいの?」

ここがいちばん気になるところだと思います。

ただ、4歳・年中について「○時半まで読めなければならない」「5分刻みまで読めるのが標準」という公的な到達基準はありません。

そのため、私は「4歳ならここまで」と線を引くより、時計の理解を段階に分けて考えるのがおすすめです。

STEP1|時計に興味を持つ

まずは時計を見ることから。

「今何時?」「おやつは何時?」と興味を持ったら、それだけでも時計学習の入り口です。

まだ読めなくても問題ありません。

STEP2|まずは「○時」を読む

最初に分かりやすいのが、長い針が12にある「○時ちょうど」です。

「長い針が12で、短い針が3だから3時」というところから始めます。

ここではまだ「1が5分、2が10分……」まで教えなくてもOKです。

STEP3|「○時半」を読む

○時に慣れてきたら、長い針が6に来る「○時半」へ。

ただし、ここで注意したいのが短針です。

3時半なら短針は3と4の間にあります。「4に近づいているから4時?」と迷う子もいます。

そんなときは「3時からスタートして、4時に向かっている途中だよ」と、針が動いていくイメージで伝えると理解しやすくなります。

STEP4|5分刻みに進む

○時・○時半が分かってきたら、5分、10分、15分、20分……と5分刻みに進みます。

ここから一気に難易度が上がります。

文字盤の「3」を見て「3分」ではなく「15分」と読まなければならないからです。

5、10、15、20……という5とびの数え方も必要になります。

4歳でここが難しくても、焦らなくて大丈夫です。

STEP5|1分刻みはさらに先でもOK

最後に、23分、37分、48分などの1分刻みです。

文部科学省の小学1年生向け算数指導資料でも、1分刻みで時計を読む学習が扱われています。

4歳でここまで読める子もいるでしょう。ただ、「4歳だから1分刻みまで読めるようにしなければ」と考える必要はありません。

教材編集者MEMO

時計学習は「できる・できない」の2択にしないのがおすすめです。

○時 → ○時半 → 5分刻み → 1分刻み

と難易度を分けると、「時計が読めない」の中でも、今どこでつまずいているのかが見えやすくなります。

わが家の4歳・年中は「○時OK・○時半ほぼOK・5分刻みは難しい」

参考までに、わが家の現在地も紹介します。

  • ○時 → 読める
  • ○時半 → ほぼ読める
  • 5分刻み → まだ難しい

ただし、これはあくまで「わが家の年中児の場合」です。4歳・年中の発達目安という意味ではありません。

年少から時計に触れていたけれど、すぐには読めなかった

時計に触れ始めたのは年少のころでした。

学研プレイルームでもらったGakkenの『こどもずかんとけい英語つき 新装版』がきっかけです。

この本には、短針と長針が連動して動く「かちかちどけい」が付いていて、絵本の問いかけに合わせながら自分で針を動かせます。

わが家も「3時にしてみよう」「長い針はここだね」と、ときどき時計を動かしていました。

でも、年少のころは思っていたほどすぐには読めるようになりませんでした。

実体験|すぐには読めなかった

年少から時計の絵本を使って少しずつ練習していましたが、なかなか時計を読むところまではつながりませんでした。

今振り返ると、そのときに「覚えさせなきゃ」と繰り返し問題を出さなくてよかったと思っています。

絵本で触れる経験と、日常生活の中で時計を見る経験が少しずつ重なり、あとから理解につながった印象があります。

4歳に時計を教えるなら「問題」より生活の中で使う

わが家で時計の理解につながったと感じているのが、生活の中で時計を使うことです。

たとえば出かける前に、「長い針がここまで来たら出発するよ」と伝えます。

時計を正確に読めなくても、「今ここ」「ここまで来たら出発」なら目で確認できます。

幼稚園でも「長い針がここまで」を使っていた

年中の参観に行ったとき、幼稚園でも同じような使い方をしていました。

お製作をしている子どもたちに、先生が「長い針がここまで来たらおしまいだよ」というように伝えていたんです。

時計の問題を解かせているわけではありません。

時計を使って、「あとどのくらい活動できるのか」「いつ終わるのか」を見えるようにしていました。

時計は時刻を答えるためだけのものではなく、生活の見通しを持つための道具でもあります。

家庭でも、「3時だからおやつ」「長い針が6になったらお風呂」「長い針がここまで来たら出発」など、子どもにとって意味のある場面と時計を結びつけるのがおすすめです。

4歳への時計の教え方|わが家ならこの順番

ここからは、教材編集者として、4歳に時計を教えるならどう難易度を分けるかを紹介します。

1.まず1〜12の数字に親しむ

アナログ時計を読むには、文字盤の1〜12を認識する必要があります。

数字そのものがまだ難しいなら、時計を先に教え込む必要はありません。まずは生活の中で数字に触れるところからで十分です。

「4歳なら数字はどこまでできればいい?」と気になる方は、4歳の数字はどこまでできればいい?数える・読む・書く・計算を教材編集者が解説で詳しくまとめています。

2.短い針と長い針があることを知る

「短い針は○時」「長い針は○分」と役割を分けます。

最初から両方を同時に完璧に理解させようとせず、まずは短針を中心に見るのがおすすめです。

3.長い針が12の「○時」だけ練習する

1時、3時、6時……。まずは長針を12に固定して、短針だけ動かします。

「短い針が4だから4時」というルールが分かればOKです。

4.次に「○時半」

○時が分かったら、長い針を6にします。

このとき、「長い針が6だから30分」だけでなく、「3時から4時へ向かっている途中」と短針の動きも一緒に見せます。

ここはわが家が実際につまずいたところなので、丁寧に見せたいポイントです。

5.5分刻みは「5とび」とセットで

5分刻みを読むなら、5、10、15、20、25、30……と5ずつ増えることも必要になります。

「時計の1は5分」「時計の2は10分」と丸暗記させるより、文字盤を指しながら「5、10、15……」と数えるほうが仕組みを確認できます。

まだ5とびが難しければ、ここで止まっても大丈夫。○時・○時半を生活の中で使いながら、理解が育つのを待つ方法もあります。

「短い針が2と3の間なのに、どうして2時?」と聞かれたら

時計を教えていて、わが家がいちばん説明に悩んだところです。

たとえば2時40分。短針は3にかなり近づいています。

子どもからすると、「3を指しているように見える」「なのに、どうして2時なの?」となるんですよね。

そんなときは、「2時のお部屋を出て、3時のお部屋に向かって歩いている途中」くらいのイメージで伝えるのも一つです。

2時ちょうどからスタートして、2時10分、2時20分、2時30分、2時40分……と模型の針を少しずつ動かしてみます。

すると、長針だけでなく短針も少しずつ3へ向かって動いていることが見えます。

「3に着いたら3時。それまでは2時なんだ」と確認できます。

教材編集者MEMO

子どもが間違えたときは、答えを繰り返し覚えさせるより「なぜそう見えたのか」を考えてみると、つまずきが見つかることがあります。

「2時40分を3時40分と言う」なら、時計全体が分かっていないのではなく、短針の動き方で迷っているだけかもしれません。

七田式プリントBの時計問題は、少し説明したらすんなりできた

年少のころは時計の絵本を使ってもなかなか読めなかった娘ですが、その後、七田式プリントBで時計の問題が出てきたときには少し変化がありました。

最初に時計の見方を少し説明すると、問題はすんなり解けました。

「いつの間に分かるようになったんだろう?」と、こちらが少し驚いたくらいです。

時計の絵本、日常生活での声かけ、幼稚園で時計を使った活動、数字への理解。そういったものが別々に積み重なって、あるタイミングでつながったのかもしれません。

もちろん、これはわが家の一例です。

ただ、幼児の家庭学習では、「昨日できなかったから、今日もう一度同じ問題をやらせる」だけが方法ではないと感じています。

いったん離れて、生活の中で経験を重ねてから戻ってみる。

それですんなり理解できることもあります。

わが家が4歳6か月から七田式プリントBを選んだ理由や、B・Cの違いについては、七田式プリントBとCどっち?4歳半で初めてなら?選び方を実体験から解説で詳しく紹介しています。

4歳が時計を読めないときに避けたい教え方

いきなり「何時何分?」を繰り返す

まだ○時も曖昧なのに「これは何時何分?」と繰り返し聞かれると、時計がクイズになってしまいます。

分からない問題を何度も出されるのは、大人でも楽しくありません。まずはその子が分かる段階まで難易度を下げます。

○時・○時半・5分刻みを一度に教える

時計には覚えることが多いので、一気に説明すると混乱しやすくなります。

今日は○時。慣れてきたら○時半。さらに先で5分刻み。くらいに分けてOKです。

間違えるたびにすぐ答えを教える

「違うよ、2時25分!」と答えだけ直すより、「短い針はどこかな?」「長い針を5ずつ数えてみようか」と、どこを見るかを示すほうが次の問題にもつながります。

お友達と比べる

時計が読めるかどうかには、それまで時計に触れてきた経験も影響します。

時計が好きな子もいれば、文字が好きな子、工作が好きな子、体を動かすのが好きな子もいます。

4歳では「○時○分まで読めるか」だけで、学習の進み具合を判断する必要はありません。

注意・補足

この記事で紹介している「○時→○時半→5分刻み→1分刻み」は、4歳児全員がこの時期までに到達すべき発達基準ではありません。

家庭で時計に取り組む際に、難易度を調整しやすくするための進め方として紹介しています。

時計に限らず、ワークや家庭学習そのものを嫌がる場合は、無理に続けるより原因を分けて考えるのがおすすめです。4歳がワークを嫌がるのはなぜ?教材編集者が教える勉強嫌いにしない対応法でも、わが家の経験を交えてまとめています。

4歳の時計学習に知育時計やワークは必要?

必須ではありません。

家にあるアナログ時計を見ながら「3時になったらおやつ」と話すだけでも時計に触れられます。

一方で、針を自由に動かせる時計があると、「4時を作ってみよう」「4時から5時まで動かしてみよう」と、実際に動かしながら確認できるメリットがあります。

わが家で使った「こどもずかんとけい」

わが家が年少から使ったのは、Gakkenの『こどもずかんとけい英語つき 新装版』です。

短針と長針が連動する「かちかちどけい」が付いていて、1分ごとにカチッと針を動かせます。

これは、娘がつまずいた「短針が数字と数字の間にある」という時計特有の動きを見るのにも使えました。

ただし、わが家の場合は、この本を使ったからすぐ時計が読めるようになったわけではありません。

年少ではなかなか読めず、その後の日常生活や園での経験などを経て、少しずつ理解していきました。

教材は「これさえ買えば読めるようになるもの」というより、時計に触れるきっかけの一つとして使うのがよいと思います。

教材編集者として感じる|4歳は「時計を読む」より「時計を使う」を大切に

教材を作る仕事をしていると、どうしても「どこまでできたか」「何問正解したか」という結果が目に入りやすくなります。

親になってからは、家庭学習ではそれだけではないな、と感じることが増えました。

4歳で「7時43分!」と正確に言えることだけが時計の学びではありません。

「長い針がここまで来たら出発する」「3時になったらおやつ」「もうすぐお風呂の時間」と時計を見ながら生活する。

そこには、時間には流れがあること、予定には始まりと終わりがあること、自分で見通しを持って行動することにつながる経験があります。

幼児期なら、問題をたくさん解かせることだけでなく、「時計を見ると次に何をするか分かる」という経験も増やしていきたいと思っています。

4歳・年中の時計についてよくある質問

4歳で時計が全く読めなくても大丈夫?

4歳で時計が読めないことだけを理由に「遅い」と判断する必要はありません。

1分刻みで時計を読む学習は小学校1年生でも扱われます。4歳ではまず、時計に興味を持ったり、生活の中で時計を見る経験を増やしたりするところから始めて大丈夫です。

年中なら時計はどこまで読めればいい?

「年中なら○時半まで」といった公的な到達基準はありません。

家庭で教えるなら、まず「○時」。理解できたら「○時半」。さらに興味があれば5分刻みへ、と少しずつ進めると取り組みやすくなります。

4歳で○時半が読めないのは遅い?

遅いとはいえません。

○時半では、長針が6を指すだけでなく、短針が2つの数字の間に移動します。「どちらの時間を読めばいいの?」と迷う子もいます。

針を実際に動かして、○時から次の○時へ移動する途中だと見せてみるのがおすすめです。

4歳で5分刻みまで読めたほうがいい?

必須ではありません。

5分刻みでは、「1」を5分、「2」を10分と読み替える必要があります。○時・○時半が分かっていても、5分刻みで急に難しく感じる子はいるでしょう。

わが家の年中児も、現在まさにこの段階です。

時計は何歳から教えればいい?

「○歳から必ず始める」というより、子どもが時計や時間に興味を持ったときが始めやすいタイミングです。

「おやつ何時?」「あとどれくらい?」と聞くようになったら、「長い針がここまで来たらね」と生活の中で時計を使ってみるところから始められます。

まとめ|4歳で時計が読めなくても、まずは「○時」からで大丈夫

4歳・年中で時計が読めないと、「周りより遅いのかな」「そろそろ教えないとまずい?」と心配になるかもしれません。

でも、4歳のうちに1分刻みまで時計を読めるようにする必要はありません。

  • まず時計に興味を持つ
  • 「○時」を読む
  • 「○時半」に進む
  • 理解が進んだら5分刻み
  • 1分刻みはさらにその先

そして、問題を解くこと以上に、「長い針がここまで来たら出発しよう」「3時になったらおやつにしよう」と、時計を毎日の生活の中で使ってみてください。

わが家も、年少で時計の絵本を使い始めたときには、なかなか読めませんでした。

それでも、生活の中で時計を見たり、幼稚園でも時計を使って活動したりする経験を重ねるうちに、年中の今は「○時」が読め、「○時半」もほぼ分かるようになりました。

一方、5分刻みはまだ難しいです。それでもいいと思っています。

「時計って難しい」で終わらず、「時計を見ると、次にすることが分かる」「時間が分かるって便利」と思えること。

4歳の今は、そんな経験を少しずつ増やしていきたいと思っています。

参考文献・参考資料

この記事では、4歳・年中の時計学習について「○時まで読めるべき」といった独自の発達基準を設けず、文部科学省の資料や出版社の公式情報を確認して執筆しています。

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