2歳の子に「丸を描いてみて」と言っても、
ぐるぐるになったり、
線が途中で途切れたりして、
なかなか丸にならない。
周りの子がお顔や丸らしい形を描いているのを見ると、
「2歳なのに丸が描けないのは遅い?」
「練習させたほうがいい?」
と気になることもありますよね。
わが家の娘も、2歳ごろは自分で描くとかなり自由な線が中心でした。
丸も最初からきれいな形だったわけではなく、ぐるぐると何周も線を重ねた「丸っぽいもの」からスタート。3歳に近づくにつれて、少しずつ普通の丸が描けるようになっていきました。
POINT
2歳で普通の丸が描けなくても、それだけで「遅い」と判断する必要はありません。
この時期は、自由に描いたり、線を動かしたりしながら、お絵描きそのものを経験していく時期でもあります。
この記事では、2歳で丸が描けないときに知っておきたい発達の目安と、わが家で取り入れていた運筆ワークやお絵描きの方法を紹介します。
2歳で丸が描けないのは遅い?
結論からいうと、
2歳で丸がうまく描けないという一点だけで、発達が遅いとは判断できません。
こども家庭庁が紹介している1・2歳児のお絵描きでも、この時期は「好きな色で、自由に描く」遊びとして紹介されています。
また、厚生労働省の保育所保育指針では、1歳以上3歳未満は、つまむ・めくるなど指先の機能も発達していく時期とされています。
一方、米国CDCの発達マイルストーンでは、「お手本を見せると丸を描く」ことは3歳の項目として示されています。
つまり、「2歳になったらきれいな丸を描けなければいけない」と考える必要はありません。
教材編集者MEMO
年齢だけで「○○ができる・できない」を見るより、以前より線を長く描けるようになった、曲線を描こうとしているなど、その子自身の変化を見るのがおすすめです。

2歳の丸は「ぐるぐる」でも大丈夫?
2歳のお絵描きでは、丸を描こうとしても、線が一周で閉じずに何度もぐるぐる重なることがあります。
わが家でも、最初はまさにこの状態でした。
大人がイメージする「○」ではなくても、
- 手を円を描くように動かしている
- 曲線を続けている
- 丸い形を作ろうとしている
といった過程も、お絵描きの経験のひとつです。
最初から「一周できれいに閉じる丸」を求める必要はありません。
2歳が丸を描けない主な理由
手を思い通りに動かす途中だから
丸は、ただ線を引くだけではなく、手を曲線状に動かしながら元の位置付近まで戻す必要があります。
2歳では、直線は描けても曲線になると大きくはみ出したり、途中で方向が変わったりすることもあります。
始まりと終わりをつなぐのが難しい
丸らしい曲線が描けても、最後に線の始まりまで戻れず、形が開いたままになることがあります。
これも「丸の意味がわかっていない」とは限らず、手の動かし方がまだ安定していない場合があります。
まだ自由に描くほうが楽しい
2歳なら、「丸を描いて」と言われた通りに描くより、好きな方向へ線を引いたり、ぐるぐるしたりするほうが楽しい子もいます。
こども家庭庁でも、1・2歳児のお絵描きは自由に描いて表現を楽しむ遊びとして紹介されています。
お絵描きの経験がまだ少ない
同じ2歳でも、1歳代からクレヨンでよく遊んでいた子と、最近お絵描きを始めた子では経験量が違います。
周りの子と比べるより、これまでどのくらい描く遊びをしてきたかも含めて考えるとよいでしょう。
わが家も2歳ではきれいな丸を描けませんでした
娘はお絵描き自体は好きでしたが、周りの子と比べて特別上手というタイプではありませんでした。
2歳ごろに自分で自由に描くときは、まだ「何かの形を描く」というより、いろいろな方向に線を引いて楽しんでいる感じでした。
わが家の実体験
お絵描きはクレヨンが中心。ワークでは鉛筆を使い、直線・曲線・ギザギザなどの運筆を少しずつ練習していました。
曲線やギザギザは線からはみ出すことも多く、丸も最初は何周もぐるぐる描く形でした。
ワークではまっすぐな線から練習
わが家では、丸だけを繰り返し練習したわけではありません。
まずは運筆ワークで、
- まっすぐな線
- 曲線
- ギザギザの線
など、いろいろな線を描いていました。
きれいになぞれなくても、少しはみ出しながら取り組んでいました。
2歳はぐるぐる、3歳に近づいて丸らしくなった
丸については、2歳の間はぐるぐるした形が中心でした。
それが3歳に近づくにつれて、線を何周も重ねなくても、一周して閉じるような普通の丸へ少しずつ変わっていきました。
「ある日突然きれいな丸が描けた」というより、自由な線→ぐるぐる→丸っぽい形→丸という感じで、ゆっくり変化した印象です。
大きな紙に一緒に描くのもよかった
運筆ワークだけでなく、大きな紙を広げて親子で一緒にお絵描きすることもよくありました。
小さな枠の中に描くよりも、腕を大きく動かせるので、自由にぐるぐる描いたり、大人の真似をしたりしやすかったように思います。
わが家でよかったこと
丸だけを練習するのではなく、直線・曲線・ギザギザなど、いろいろな線を描く経験を増やしました。
大きな紙で自由に描く時間と、ワークで少しだけ線を意識する時間の両方を作っていました。
2歳で丸が描けないときの練習方法
1.まずは自由にお絵描きする
最初から「きれいな丸を描こう」としなくて大丈夫です。
クレヨンなどで好きな方向へ自由に線を描き、まずは描くことそのものを楽しみます。
2.まっすぐな線を描いてみる
点と点を結ぶような、短い直線から始めます。
道路や動物と食べ物をつなぐなど、遊びの形にすると取り組みやすくなります。
3.曲線やぐるぐるを楽しむ
直線だけでなく、ゆるく曲がる線や、大きくぐるぐる描く遊びも取り入れます。
丸を完成させることより、手を曲線状に動かす経験を増やすイメージです。
4.大人が丸を描いて見せる
大人が隣で「ぐるーっと」と言いながら大きな丸を描き、真似したくなったら一緒に描いてみます。
うまく描けなくても、描き直しを強制する必要はありません。
5.大きな紙で描く
小さなワークの枠が難しい場合は、大きな紙で腕を大きく使って描く方法もおすすめです。
わが家でも、親子で大きな紙に自由に描く遊びをよくしていました。

クレヨンと鉛筆、どっちで練習する?
わが家では、自由なお絵描きはクレヨン、ワークは鉛筆を使うことが多かったです。
2歳のお絵描きでは、必ず鉛筆を使う必要はありません。
こども家庭庁が紹介する遊びでも、1歳児ではクレヨン、2歳児では水性マーカーが使われています。
持ちやすさや描きやすさ、商品の対象年齢などを確認しながら、その子が楽しめる道具を使えばOKです。
丸が描けなくても、迷路やパズルも楽しめる
2歳の手先遊びは、丸を描く練習だけではありません。
迷路やパズルなど、違う遊びを取り入れるのもひとつです。
迷路も、線をきれいに引けることより、まずは簡単なものから楽しむことを大切にしていました。
2歳で迷路ができないのは普通?うまく進めない理由と簡単な始め方
パズルについても、「2歳なら何ピース」と決めず、簡単なものから少しずつステップアップする方法をまとめています。
2歳から運筆ワークをするなら無理のない量で
わが家では運筆ワークをかなり活用しましたが、2歳から毎日決まった枚数をこなす必要はないと思っています。
本人が楽しんでいる日は取り組み、嫌がる日はお絵描きだけでもOK。
2歳からワークを始めるか迷っている方は、こちらで無理のない始め方を詳しくまとめています。
実際に2歳から使いやすい市販ワークも目的別に比較しています。
2歳で丸が描けないとき、発達を心配するべき?
「丸が描けない」というひとつのことだけで、子どもの発達を判断することはできません。
CDCでは、お手本を見せたときに丸を描くことを3歳の発達マイルストーンのひとつとしていますが、発達は複数の領域を総合して見る必要があります。
心配なときは
丸が描けるかどうかだけで判断せず、日常生活や言葉、遊び、体の動きなど、ほかにも気になることがある場合は、乳幼児健診や自治体の相談窓口、かかりつけの医療機関などで相談してください。
2歳で丸が描けないときのよくある質問
2歳で丸が描けないのは遅いですか?
2歳で丸が描けないという一点だけで「遅い」とは判断できません。CDCでは、お手本を見て丸を描くことを3歳のマイルストーンとして掲載しています。2歳では自由な線やぐるぐる描きを楽しんでいる子もいます。
2歳でぐるぐるしか描かないのは大丈夫?
ぐるぐる描きも、手を動かして曲線を描く経験のひとつです。わが家でも2歳はぐるぐるした丸が中心で、3歳に近づくにつれて少しずつ丸らしくなりました。
丸を描く練習は必要ですか?
丸だけを繰り返し練習する必要はありません。自由なお絵描きや直線、曲線、ぐるぐるなど、いろいろな線を描く遊びを取り入れる方法があります。
お絵描きを嫌がる場合は?
無理に練習する必要はありません。シール、パズル、型はめなど別の手先遊びを楽しみながら、しばらくしてまたお絵描きを試してみてもよいでしょう。
まとめ|2歳の丸はぐるぐるからでも大丈夫
2歳で丸がきれいに描けなくても、それだけで「遅い」と考える必要はありません。
わが家でも、2歳では自由な線やぐるぐるした丸が中心でした。
運筆ワークでまっすぐな線、曲線、ギザギザなどを描いたり、大きな紙に親子でお絵描きをしたりしているうちに、3歳に近づくころには少しずつ普通の丸が描けるようになりました。
わが家で大切にしたこと
「丸を描かせる」ことだけを目標にせず、いろいろな線をたくさん描く。
ワークで少し練習する日もあれば、大きな紙に自由に描くだけの日もありました。
きれいに描けるかより、お絵描きを楽しめることを優先していました。
2歳の「できない」は、今できるところまで一度戻ってみると、意外とスムーズに進むことがあります。
迷路がうまくできないときの進め方も、こちらで詳しくまとめています。