「4歳になったし、そろそろ時計のワークを始めたほうがいい?」
「○時は読めるけれど、○時半や○時○分になると難しそう。次はどんな教材を選べばいい?」
幼児向けの時計ワークを探してみると、くもん・学研・うんこドリルなど選択肢が多く、見た目だけでは違いが分かりにくいですよね。
わが家の年中の娘は、まだ市販の「時計ワーク」は使っていません。
これまで時計学習に使ってきたのは、針を実際に動かせるGakken『こどもずかんとけい英語つき 新装版』です。
そこでこの記事では、これから4歳の娘に時計ワークを取り入れるならどれを選ぶかという視点も含めながら、教材編集者として5冊の構成や学習範囲を比較しました。
実際に使用していないワークについて「使ってよかった」と評価するのではなく、各出版社の公式情報をもとに、それぞれの教材の特徴と向いている子を整理しています。
POINT
4歳の時計ワークは、「4歳向け」と書いてあるかだけでなく、今の理解が「時計が初めて」「○時まで」「○時半まで」のどこにあるかを見て選ぶのがおすすめです。
「そもそも4歳なら時計はどこまで読めればいい?」という場合は、先にこちらの記事をどうぞ。
4歳で時計が読めないのは遅い?年中は何時まで読めればいい?時計の教え方
4歳の時計ワークは「年齢」より今の理解度で選ぼう
4歳向けの時計ワークといっても、学習のスタート地点やゴールは同じではありません。
- 時計そのものにまだ慣れていない
- 「○時」なら読める
- 「○時半」まで分かる
- 「○時○分」に進みたい
今どの段階にいるかによって、使いやすいワークは変わります。
たとえば、まだ「○時」があやふやな子に、いきなり細かな分まで読むワークを渡す必要はありません。
反対に、すでに○時・○時半まで分かっているなら、そこだけを何度も繰り返す教材より、○時○分へ進めるものを選んだほうが学習を広げやすくなります。

4歳におすすめの時計ワーク5冊を比較
今回比較したのは、次の5冊です。
| 教材 | 対象 | 特徴 | こんな子に |
|---|---|---|---|
| くもん 『はじめてのとけい』 | 4・5・6歳 | 数字→○時→○時半 | 時計学習が初めて |
| 学研 『4〜6歳 とけい』 | 4・5・6歳 | ○時から○時○分まで | しっかり練習したい |
| うんこドリル 『とけい4さい』 | 4歳 | 楽しい問題+動かせる時計 | ワークへの食いつき重視 |
| くもん 『4さいからできる とけいとじかん』 | 4歳以上 | シール+時計+生活時間 | 遊びながら学びたい |
| ポプラ社 『なんじかな? とけい』 | 3〜6歳 | 32ページのコンパクト教材 | まず時計ワークを試したい |
同じ「時計ワーク」でも、5冊はそれぞれかなり方向性が違います。ここから1冊ずつ詳しく見ていきます。
くもん『はじめてのとけい』|数字から○時・○時半へ進む王道スモールステップ
時計学習そのものが初めてなら、候補にしやすいのが、くもん出版の『はじめてのとけい』です。
対象は4・5・6歳。A4判80ページで、2026年9月現在の公式価格は858円(税込)です。
この教材の特徴は、時計をいきなり読ませるのではなく、まず1〜12の数字の読み書きから始めること。
- 1〜12の数字の読み書き
- 1時〜12時を読む
- 1時半〜12時半を読む
という順番になっています。
教材編集者MEMO
5冊の中でも、「数字→○時→○時半」と学習の階段が特に分かりやすい教材です。まだ時計を読むこと自体に慣れていない子なら、最初から細かな分まで扱う教材より取り組みやすそうです。
向いていそうな子:時計学習が初めて/○時からゆっくり始めたい/繰り返しながら段階的に進めたい子
注意点:この1冊の中心は○時・○時半です。すでに○時半まで十分読めていて、○時○分を練習したい子には、次に紹介する学研のほうが目的に合いやすいでしょう。
学研『4〜6歳 とけい』|○時から「何時何分」までしっかり練習
「○時・○時半の先まで練習したい」という家庭で比較したいのが、Gakken『まいにちのドリル 4〜6歳 とけい』です。
対象は4〜6歳、B5判80ページ。2026年9月現在の公式価格は858円(税込)です。
この教材は「何時」の読み方から始まり、スモールステップで何時何分まで進みます。
また、単に時計の文字盤を読むだけではなく、1日の流れと時間を結びつける問題が含まれているのも特徴です。
さらに、書いて消して繰り返し使える「とけいボード」も付いています。
教材編集者MEMO
くもん『はじめてのとけい』が「○時・○時半までを順序立てて学ぶ教材」なら、こちらはその先の「○時○分」まで時計学習を広げたいときに選びやすい構成です。
向いていそうな子:○時は少し読める/○時半から○時○分へ進みたい/1冊で時計をしっかり練習したい子
注意点:まだ時計そのものへの興味が薄い子にとっては、80ページの時計特化ワークが多く感じられる可能性もあります。まず楽しく触れたい場合は、シール教材やコンパクトなワークも候補です。
うんこドリル『とけい4さい』|「勉強っぽいワーク」が苦手な子にも
時計を学ぶ内容だけでなく、「まずワークをやってみたいと思えるか」を重視するなら、『うんこドリル とけい4さい』も候補です。
文響社の4歳向けドリルで、A4判64ページ。2026年9月現在の公式価格は1,375円(税込)です。
最大の特徴は、すべての問題に「うんこ」が登場すること。
ページごとに作業内容やイラストが変わり、日常生活の場面を使いながら段階的に時計を学ぶ構成になっています。
繰り返し使える「うんこ時計」が付いているので、紙面を見るだけではなく、針を動かしながら取り組めるのもポイントです。
わが家の場合
時計版の『うんこドリル』はまだ使っていません。ただ、娘はほかの「うんこドリル」シリーズが好きで、一般的なワークより楽しそうに取り組むことがあります。
そのため、時計ワークでも「内容以前にワークをやりたがらない」という場合は、こうした楽しさを前面に出した教材も選択肢になると感じています。
向いていそうな子:ワークを嫌がりやすい/楽しい教材が好き/時計を生活場面と結びつけて触れたい子
注意点:キャラクター性や「うんこ」という題材への反応は子どもによって分かれます。時計版そのものはわが家では未使用のため、使用感ではなく教材構成をもとに紹介しています。
くもん『4さいからできる とけいとじかん』|217枚のシールで「時間のある生活」まで学ぶ
同じくもんでも、『はじめてのとけい』とは方向性がかなり違うのが『4さいからできる とけいとじかん』です。
対象は4歳以上、A4判80ページ。2026年9月に価格が変更され、現在の公式価格は1,210円(税込)です。
この教材の大きな特徴は、217枚のシールを使うこと。
時刻に合う時計の針をシールで貼ったり、アナログ時計とデジタル時計を結びつけたり、迷路や○つけに取り組んだりしながら時計に触れます。
学習範囲も、10分刻みまでの時計の読みだけではありません。
自分の1日の生活について簡単な計画を立てるところまで扱うため、「時刻を読む」から「時間を生活の中で使う」へ広げやすいのが特徴です。
手作りとけいばんも付属します。
教材編集者MEMO
時計の問題を何問も解くというより、シール・迷路・生活場面などを通して「時計や時間そのものに親しむ」色が強い教材です。机上の反復練習とは違うアプローチを選びたい家庭と相性がよさそうです。
向いていそうな子:シールが好き/鉛筆中心のワークが苦手/時計と一緒に生活時間や時間感覚にも触れたい子
注意点:純粋に「○時○分をたくさん反復したい」という目的なら、学研『4〜6歳 とけい』のような時計特化型ワークも比較したいところです。
ポプラ社『なんじかな? とけい』|32ページで気軽に時計ワークを試せる
「まず時計ワークを1冊試してみたい」という家庭には、ポプラ社『なんじかな? とけい』も選択肢です。
対象は3〜6歳。A5判32ページで、2026年9月現在の定価は385円(税込)です。
今回比較した5冊の中では、ページ数も価格もコンパクトです。
ただし内容は単に簡単な時計を読むだけではありません。
- 時計はどんな形か
- 針はどちらに動くか
- ○時・○時半
- アナログ時計とデジタル時計の対応
など、時計の基本から扱います。
教材編集者MEMO
80ページのワークを買っても続くか分からない、という段階で試しやすいボリュームです。特に「時計ワークそのものへの反応を見たい」というときに比較しやすい1冊です。
向いていそうな子:時計ワークが初めて/まず少ないページ数から試したい/○時・○時半を中心に学びたい子
注意点:目標は○時・○時半など大まかな時刻の理解が中心です。より細かな「○時○分」まで進みたい場合は、別教材へステップアップする前提で考えると選びやすいです。
結局どれ?4歳のタイプ別に選ぶなら
5冊の特徴を踏まえると、選び方は次のように整理できます。
- 時計学習そのものが初めて → くもん『はじめてのとけい』
- ○時○分までしっかり進みたい → 学研『4〜6歳 とけい』
- とにかく楽しく取り組みたい → 『うんこドリル とけい4さい』
- シールや遊びを取り入れたい → くもん『4さいからできる とけいとじかん』
- まず少量から試してみたい → ポプラ社『なんじかな? とけい』

POINT
「一番いい時計ワーク」があるというより、今どこまで分かっているか+どんな取り組み方なら続きそうかで選ぶのがポイントです。
わが家の4歳は時計ワークより「時計ずかん」から始めました
わが家では、時計専用の市販ワークはまだ使っていません。
これまで使ってきたのは、Gakken『こどもずかんとけい英語つき 新装版』です。
この本には、短針と長針が連動して1分刻みで動く「かちかちどけい」が付いています。
絵本の問いかけに合わせて針を動かしたり、自分の生活時間に合わせたりしながら時計に触れられる知育絵本です。
公式には、ダウンロードして使える「とけいワーク」30問も用意されています。
わが家の実体験
娘は年少ごろからこの時計ずかんに触れてきました。
ただ、時計を見せればすぐ読めるようになったわけではありません。
日常生活の中で「長い針がここまで来たら出発しよう」「3時になったらおやつだよ」と声をかけながら、少しずつ時間と時計を結びつけてきました。
現在は「○時」は読めて、「○時半」もだいたい分かります。一方で5分刻みはまだ難しく、短針が数字と数字の間にある時刻では迷うこともあります。
そのため、わが家で次に時計ワークを取り入れるなら、「もう○時は読めるから、○時半〜○時○分へどうつなげるか」を見て選びたいと考えています。
時計ワークだけで難しいなら「針を動かす」教材もあり
時計は、数字ワークのように「答えを書くだけ」では分かりにくい部分があります。
特に4歳ごろは、
- 長針と短針の役割
- 長針が一周すると短針も進むこと
- 短針が数字と数字の間にあること
などを、実際に針を動かしたほうが理解しやすい子もいます。
ワークで手が止まるときは、「まだできない」と判断する前に、時計盤を使って一緒に針を動かしてみるのもひとつです。
注意・補足
この記事では時計ワークの選び方を中心に紹介しています。時計そのものの教え方や、わが家でどんな順番で進めたかは別記事で詳しくまとめています。
4歳で時計が読めないのは遅い?年中は何時まで読めればいい?時計の教え方
4歳の時計ワークを選ぶ3つのポイント
1.「○時・○時半・○時○分」のどこから始まるか
まず確認したいのが学習範囲です。
同じ4歳向けでも、○時と○時半を中心にする教材もあれば、○時○分まで進む教材もあります。
対象年齢だけでなく、目次や教材説明を見て、今の理解より少し先へ進めるものを選ぶと使いやすくなります。
2.書くだけか、時計を動かしたりシールを貼ったりできるか
鉛筆で問題を解くのが好きな子もいれば、針を動かしたりシールを貼ったりするほうが入りやすい子もいます。
今回の5冊でも、書いて消せる時計ボード、動かせる時計、シールなど、アプローチはかなり違います。
「何を学べるか」と同じくらい、子どもがどう取り組む教材なのかも見ておきたいポイントです。
3.ページ数が多ければいいとは限らない
たっぷり練習したいなら80ページ前後のワークは使いやすい一方、初めての時計ワークなら、まず少ないページ数から試す方法もあります。
4歳では「全部終わらせること」より、時計に興味を持ちながら続けられるほうを優先してもよいでしょう。
4歳の時計ワークについてよくある質問
4歳なら時計はどこまで読めればいい?
「4歳なら○時○分まで読めなければいけない」と考えて、ワークを先へ進める必要はありません。
わが家の娘も、現在は○時・○時半が中心で、5分刻みはまだ練習途中です。
年齢ごとの目安や、4歳で時計が読めないときの考え方はこちらで詳しく紹介しています。
4歳で時計が読めないのは遅い?年中は何時まで読めればいい?時計の教え方
○時は読めます。次はどんなワークがいい?
次に○時半を固めたいなら、くもん『はじめてのとけい』のように○時→○時半と段階的に進む教材が候補です。
すでに○時半も分かってきているなら、学研『4〜6歳 とけい』のように○時○分まで扱う教材も比較しやすくなります。
5分刻みが分からなくても時計ワークを始めていい?
大丈夫です。○時や○時半から始まる時計ワークがあります。
5分刻みまで分かるようになってからワークを始めるのではなく、今分かるところから取り組める教材を選ぶとよいでしょう。
時計ワークと知育時計はどちらから始める?
どちらが先でなければならない、というものではありません。
わが家では時計ずかんの針を動かすところから始めました。
紙面だけでは長針・短針の動きが分かりにくそうなら、針を動かせる教材を併用するのもひとつです。
時計ワークは毎日やったほうがいい?
毎日ワークを進めることだけが時計学習ではありません。
「3時になったらおやつ」「長い針がここまで来たら出発」など、生活の中で時計を見る機会をつくることもできます。
わが家でも、ワークより日常生活の中で時計を見る声かけをよく使ってきました。
まとめ|4歳の時計ワークは「今どこまで分かる?」から選ぼう
4歳向けの時計ワークは、同じように見えても特徴がかなり違います。
- 初めての時計学習なら、くもん『はじめてのとけい』
- ○時○分までしっかり練習するなら、学研『4〜6歳 とけい』
- 楽しさ・食いつき重視なら、『うんこドリル とけい4さい』
- シールや生活時間まで広げるなら、くもん『4さいからできる とけいとじかん』
- まずコンパクトに試すなら、ポプラ社『なんじかな? とけい』
わが家ではまだ市販の時計ワークを使っておらず、これまではGakken『こどもずかんとけい英語つき 新装版』で針を動かしながら時計に触れてきました。
これから時計ワークを選ぶ際も、「4歳だからこれ」と年齢だけで決めるのではなく、娘が今どこまで理解できているかを見ながら選ぶ予定です。
実際に時計ワークを使った際には、取り組みやすさや娘の反応もこの記事に追記していきます。
この記事のまとめ
時計ワーク選びで迷ったら、まず「○時・○時半・○時○分のどこまで分かる?」を確認してみてください。そのうえで、反復型・遊び型・コンパクト型など、子どもが取り組みやすいタイプを選ぶと比較しやすくなります。
参考文献・参考資料
- くもん出版「はじめてのとけい」
https://shop.kumonshuppan.com/view/item/000000002057 - Gakken「まいにちのドリル 4〜6歳 とけい」
https://hon.gakken.jp/book/1020567000 - 文響社「うんこドリル とけい4さい」
https://bunkyosha.com/books/9784866517407 - くもん出版「4さいからできる とけいとじかん」
https://shop.kumonshuppan.com/view/item/000000003587 - ポプラ社「なんじかな? とけい」
https://www.poplar.co.jp/book/search/result/archive/6022037.html - Gakken「こどもずかんとけい英語つき 新装版」
https://hon.gakken.jp/book/1020492700
※価格・仕様は2026年9月13日時点で各出版社公式サイトを確認しています。最新情報は各公式サイト・販売店でご確認ください。