記事内に商品プロモーションを含む場合があります 園・学校生活

幼稚園で友達がいない?一人で遊ぶ子を見守るポイントと親の対応

chirairo編集部

教材編集者歴15年以上・2児のママ。 教材制作の経験と実体験をもとに、家庭学習・教材選び・子どもの育ちについて発信しています。

幼稚園で、いつも一人で遊んでいるみたい

参観日やお迎えでそんな姿を見ると、「友達がいないのかな」「輪に入れなくて寂しいのかな」と気になりますよね。先生から「一人で遊ぶことが多いです」と聞き、どう受け止めたらよいか迷うこともあると思います。

一人で遊んでいるという事実だけでは、本人が困っているかどうかは分かりません。好きな遊びに集中している場合も、友達と遊びたいけれどきっかけがつかめない場合もあります。

この記事では、年少〜年長の子どもについて、園で確認したいこと、家庭での声かけ、先生への相談例を整理します。友達の人数を増やすことより、その子が安心して遊べるようにするための関わりを考えます。

幼稚園で一人で遊ぶ=友達がいない、とは限らない

親が見られるのは、園生活の一部です。お迎えのときに一人でいても、その前には友達と遊んでいたかもしれません。反対に、集団のそばにいても、本人は参加できず困っていることがあります。

まずは、「一人だった」という見た目と、「寂しかった」「入れてもらえなかった」という本人の気持ちを分けて確認しましょう。「一人だからかわいそう」と先に結論を出さず、何をしていたか、楽しかったかを聞くところから始められます。

NHKエデュケーショナル「すくすく子育て」でも、友達との関わりは年少・年中・年長にかけて変化し、個人差があると紹介されています。学年だけで「もう友達と遊べるはず」と判断しないことが大切です。

親が確認したいのは「本人の気持ち・遊びの様子・普段との変化」

次の三つは、家庭で分かることと先生に聞きたいことを整理するための項目です。これだけで問題の有無を判定するものではありません。

1.本人は、その遊び方をどう感じている?

「友達がいなくて寂しい?」と尋ねると、親の心配をそのまま答えにしてしまうかもしれません。まずは「今日は何をして遊んだ?」「楽しかったことはあった?」など、答えを限定しない聞き方をします。

「一人で作りたかった」「一緒に遊びたかった」など、本人の言葉が出たら受け止めます。まだうまく説明できないときは、何度も聞き直さず、先生が見ている様子も合わせて考えましょう。

2.一人の時間以外に、どんな関わりがある?

先生には、自由遊びだけでなく、製作や給食、集団の活動での様子も聞いてみます。友達と会話する、作ったものを見せる、近くで同じ遊びをするなど、親には見えにくい関わりがあるかもしれません。

臨床心理士によるマイナビ子育ての相談記事では、自由遊びで集団に入っていなくても、見たり近くにいたりする中で刺激を受けることがあると説明されています。降園後に一人で遊びたがることと、園でずっと孤立していることも分けて確認したいところです。

3.前と比べて、つらそうな変化はある?

  • 以前は楽しんでいた遊びを避けるようになった
  • 「遊びたいけれど入れない」「一人は嫌だ」と話す
  • 特定の子や場面の話をすると、強く不安がる
  • 登園前や帰宅後の様子、食事や睡眠が普段と違う

気になる変化があれば、原因が分からない段階でも先生に伝えて大丈夫です。本人が楽しそうな場合にも、親の心配が続くなら園の様子を聞いてみましょう。

家庭でできること|友達づくりを急かさず、関わるきっかけを用意する

「誰と遊んだ?」だけでなく、遊んだ内容を聞く

毎日友達の名前を確認するより、「どんなものを作った?」「何が面白かった?」と遊びの中身にも関心を向けます。一人で楽しんだ話にも、「工夫したんだね」「続きを見てみたいな」と応えられます。

「一人で遊ぶのもいいし、一緒に遊びたいときは手伝うよ」と、どちらの気持ちも話せるようにしておくと、本人が困ったときの相談につながります。

好きな遊びを入口にする

絵を描く、砂で作る、積み木を並べるなど、本人が楽しめることを大切にします。NHKエデュケーショナルの相談記事では、興味のある遊びを広げることが、ほかの子と関わるきっかけにもなると紹介されています。

園ではどんな遊びに夢中になっているかを先生に聞き、「同じ遊びが好きな子と、自然に関われる場面はありますか」と相談してみる方法があります。特定の子と必ず仲良くなることを目標にする必要はありません。

本人が遊びたいときに、小さな手助けをする

公園などで本人がほかの子を気にしていたら、「何をしているのかな」と一緒に見るところからでもかまいません。「一緒に行ってみる?」と尋ね、嫌がるときはその場で参加させようとしないようにします。

家では、本人が望めば「一緒に遊んでもいい?」「何をしているの?」といった短い言葉を、遊びながら試せます。言葉を覚えれば必ず輪に入れるわけではないので、園では先生の橋渡しも頼りましょう。

先生への相談では、友達の人数より「具体的な場面」を聞く

「うちの子に友達はいますか?」だけでは、親が知りたいことと先生の答えがずれる場合があります。「一人でいるときは何をしていますか」「本人が困っていそうな場面はありますか」と、様子を具体的に聞くと整理しやすくなります。

  • 自由遊びでは、何をして、どんな表情で過ごしているか
  • 自分から近づく、誘われるなど、友達とのやり取りはあるか
  • 入りたい遊びに入れず、困っている場面はあるか
  • 集団の活動では、どのように参加しているか

先生への相談例
「お迎えで一人で遊んでいる姿を何度か見て、園での様子が気になっています。家では『積み木をしていた』と話しますが、本人が楽しんでいるのか、友達と遊びたくても入れないのかが分かりません。自由遊びや集団の活動では、どのような様子でしょうか。困っている場面があれば、家庭でできることも一緒に考えたいです」

これは文例です。実際に見たことや子どもが話した言葉に置き換えて使ってください。先生から話を聞いたあとは、「どんな場面を見ていただくか」「次にいつ様子を共有するか」も相談しておくと、変化を確認しやすくなります。

「仲間に入れてもらえない」「園に行きたくない」ときは、対応を分けて考える

本人が一人遊びを楽しんでいる場合と、遊びたいのに拒まれている場合では、必要な手助けが違います。「一緒に遊ばないと言われた」などの話が出たら、まず嫌だった気持ちを聞き、園での状況を確認しましょう。

話の聞き方や先生に伝える内容は、幼稚園で仲間外れが心配なときの親の対応にまとめています。

また、登園を嫌がるようになった場合は、友達関係だけが原因と決めず、体調や園でのほかの場面も確認します。朝の声かけや休ませるか迷ったときの考え方は、幼稚園の行き渋りへの対応を参考にしてください。

幼稚園で友達がいないかも、と心配なときのよくある質問

年少なら、まだ相談しなくてもいい?

年少だから心配を伝えてはいけない、ということはありません。園生活に慣れている途中でも、どんな遊びをしているか、困っている場面はないかを先生に聞けます。相談は、問題があると決めることではなく、子どもの様子を知るためにもできます。

年中・年長でも一人で遊ぶのはおかしい?

学年と一人遊びだけで判断することはできません。好きなことに集中する時間なのか、関わりたいのに難しいのか、本人の気持ちと園での具体的な様子を確認しましょう。以前との変化も、先生に伝える材料になります。

ママ友がいないと、子どもにも友達ができない?

保護者同士の付き合いの有無だけで、子どもの園での関係を判断することはできません。無理に交友関係を広げる前に、子どもが園で誰と、どんな場面で関わっているかを聞いてみましょう。

一人遊びが多いと、発達の問題がある?

この記事の情報だけで、発達の状態を判断することはできません。一人遊びに加えて以前から気になることがある場合は、先生や自治体の子育て・発達相談窓口へ具体的な様子を伝えてください。NHKエデュケーショナルの相談記事でも、親の不安を園や自治体の窓口へ相談することが勧められています。

まとめ|友達の人数より、安心して遊べているかを見ていこう

幼稚園で一人で遊ぶ姿を見ると心配になりますが、まずは本人の気持ち、園での遊び方、普段との変化を確認しましょう。楽しんでいる時間を大切にしながら、関わりたいのに困っているときには、先生と一緒に手助けを考えられます。

「友達を作らなければ」と子どもを急かすより、楽しかった話も、困った話も聞ける関係を大切にしたいですね。親の心配もため込まず、園と様子を共有していきましょう。

参考資料

-園・学校生活
-, ,