2歳になると、走ったり、おしゃべりが増えたり、「自分で!」と身の回りのことをやりたがったり。
1歳のころと比べて、できることがぐっと増えてきます。
その一方で、
- 2歳ならどこまでできればいい?
- 着替えや靴下がまだできないけれど大丈夫?
- 言葉や運動がまわりの子よりゆっくりな気がする
と気になることもありますよね。
わが家でも、長女が2歳のころはできるようになったこともあれば、まだ難しかったこともたくさんありました。
たとえば、パズルは2歳になったばかりのころからよく遊んでいた一方、靴下はつま先を入れるところに苦戦。はさみも、最初は私が紙を持って「1回だけ切る」ところから始めています。
この記事では、公的な発達の目安を確認しながら、わが家で2歳のころに実際にできたこと・難しかったこともあわせて紹介します。
POINT
2歳の発達は、「これが全部できればOK」というチェックリストではありません。
同じ2歳でも、2歳0か月と2歳11か月では約1年の差があります。できる・できないだけでなく、その子自身の変化も一緒に見ていきましょう。

2歳でできること一覧|まずは発達の目安をチェック
2歳ごろは、言葉・運動・手先・遊びなど、さまざまな面で成長が見られる時期です。
米国CDC(疾病予防管理センター)は、2歳までに多くの子どもに見られる発達の例として、次のような姿を挙げています。
| 分野 | 2歳ごろに見られる姿の例 |
|---|---|
| 言葉・コミュニケーション | 2語以上をつなげて話す/聞かれたものを指さす |
| 運動 | 走る/ボールを蹴る/階段を歩いて上る |
| 手先・生活 | スプーンを使う/両手を使って物を操作する |
| 遊び・認知 | 複数のおもちゃを組み合わせて遊ぶ |
| 心・社会性 | 大人の表情を見て反応したり、他の人の様子に気づいたりする |
ただし、これは「2歳になった日にすべてできなければいけない」という意味ではありません。
注意
発達の目安は診断をするためのものではありません。できない項目があるという一点だけで、発達が遅れていると判断することはできません。
2歳の言葉でできること|二語文が出てくる子も
2歳ごろになると、言葉の理解や表現が少しずつ広がっていきます。
2つ以上の言葉をつなげて話す
CDCでは、2歳の言葉・コミュニケーションの目安のひとつとして、「More milk」のように2語以上をつなげて話すことを挙げています。
日本語なら、
- 「ママ きて」
- 「もっと ちょうだい」
- 「わんわん いた」
といった二語文をイメージすると分かりやすいでしょう。
言葉の増え方には個人差が大きかった
わが家の場合
長女は、どちらかというと言葉の発達がゆっくりめでした。
ただ、2歳を過ぎてから急に言葉が増え、おしゃべりすることも増えていきました。
「○歳なら何語話せる」と数字だけで見るより、以前と比べて理解できる言葉が増えたか、伝えようとする様子があるかなど、その子自身の変化を見ることも大切だと感じています。
2歳の運動でできること|走る・蹴る・階段に挑戦
2歳になると、歩くだけだった時期から、全身を使った動きが増えてきます。
走る
CDCでは「走る」ことを2歳の運動面の発達目安のひとつとしています。
まだ大人のように安定した走り方ではなくても、歩くより速い動きになったり、勢いよく移動したりする姿が増えてきます。
ボールを蹴る
転がっているボールや目の前のボールを蹴る動きも、2歳ごろに見られる姿のひとつです。
階段を歩いて上る
CDCでは、手助けの有無を問わず、数段の階段を「よじ登る」のではなく歩いて上ることも2歳の目安に挙げています。
階段の上り下りは転倒の危険もあるため、できるか試すために無理をさせるのではなく、安全を確保しながら日常の中で見守りましょう。
2歳の手先でできること|わが家で実際にやった遊び
2歳ごろは、手や指を使う遊びの幅も広がってきます。
わが家では、特別な「発達トレーニング」をしていたわけではなく、お絵描き・パズル・シール・はさみ・粘土などを遊びとして取り入れていました。
お絵描き・運筆|自由な線から少しずつ変化
長女の2歳ごろのお絵描きは、最初からきれいな形を描けたわけではありません。
自由な線から始まり、直線や曲線、ギザギザなど、少しずついろいろな線を描くようになりました。
丸も、最初は一周できれいに閉じる「○」ではなく、何周もぐるぐる描くところから。3歳に近づくにつれて、少しずつ一般的な丸の形に近づいていきました。
「2歳なのに丸が描けない」と気になる場合は、こちらの記事でわが家のお絵描きの変化を詳しくまとめています。
2歳で丸が描けないのは遅い?ぐるぐるでも大丈夫?お絵描きと運筆のコツ
はさみ|最初は「1回切り」から
長女がはさみを使い始めたのは、2歳を少し過ぎたころです。
わが家の進み方
最初は、細長い紙を「ちょきん」と1回だけ切るところから始めました。
紙は私が持ち、子どもははさみを開いて閉じることに集中。慣れてから自分で紙を持つようになり、2歳後半には線に沿って続けて切れるようになっていきました。
はさみは「2歳ならこの形まで切れる」というより、まず安全に開閉する経験から少しずつ進めると取り組みやすかったです。
パズル|わが家では20ピースから55ピースへ
パズルは1歳後半ごろから型はめや簡単なものに触れていました。
わが家では、2歳になったばかりのころに20ピース前後、2歳の終わりごろには55ピースほどにも取り組んでいました。
MEMO
これはあくまでわが家の例で、2歳児の標準ピース数ではありません。
パズルの経験、ピースの大きさ、絵柄への興味などでも取り組みやすさは変わります。
一度パズルから離れた時期もありましたが、好きな絵柄の板パズルをきっかけにまた遊ぶようになりました。
2歳でパズルができないのは普通?何ピースから?簡単な始め方と教え方
シール・粘土・ピタゴラスでもよく遊んだ
このほか、2歳ごろによく遊んでいたのがシール、粘土、積み木やピタゴラスなどです。
特にわが家では、普通の積み木よりピタゴラスで遊ぶことが多く、組み立てたり並べたりしながら自由に遊んでいました。
2歳は「これをできるようにする」と決めるより、手を使って遊ぶ経験そのものを増やしやすい時期だったと感じています。
2歳の身の回りのこと|着替え・靴・靴下はどこまでできる?
2歳になると、「自分でやる!」という気持ちが強くなり、身の回りのことにも挑戦したがるようになります。
ただ、大人から見ると簡単そうな着替えや靴下も、2歳の子どもにとってはいくつもの動きを組み合わせる必要があります。
着替え|脱ぐほうが先にできた
長女の場合、服を脱ぐことは2歳になったばかりのころから少しずつできるようになりました。
一方、着るのはもう少し後。2歳後半になると上下とも自分で着ようとすることが増えましたが、袖に腕を通したり、レギンスを最後まで引き上げたりするところは難しそうでした。
服の前後が分かりやすいよう、前側にボタンやリボンなど目印がある服は使いやすかったです。
靴下|つま先を入れるところが難しかった
靴下は1歳8か月ごろから自分で履こうとしていましたが、特につま先を奥まで入れるところに苦戦していました。
わが家では、履き口を広げて形を整えてから渡したり、短めでゆるめの靴下を選んだりすると成功しやすかったです。
靴|履けても左右逆になることも
靴は自分で履けるようになっても、左右が反対になることはありました。
履き口を大きく広げて置いておくと足を入れやすく、上履きへの履き替えも少しずつ自分でできるようになっていきました。
ボタン|「外す」と「留める」で難しさが違う
ボタンも、一括りに「できる・できない」と考えなくて大丈夫です。
長女はボタンを外すことは比較的できましたが、留めるほうは大きなボタンならできても、小さいボタンは難しそうでした。
身支度は、「全部ひとりでできた」ではなく、一部分だけ自分でできる状態を積み重ねていくイメージのほうが、実際の2歳の姿には近かったです。
2歳の遊び・考える力|ごっこ遊びやワークはどこまで?
複数のおもちゃを組み合わせて遊ぶ
CDCでは、2歳の認知面の発達として「複数のおもちゃを同時に使って遊ぶ」ことを挙げています。
たとえば、おもちゃのお皿に食べ物を載せるなど、物同士を組み合わせた遊びです。
2歳ごろになると、身近なものを別のものに見立てたり、大人の生活をまねしたりする遊びも楽しめるようになってきます。
迷路やワークは「2歳ならできる」ものではない
2歳向けの迷路やワークは市販されていますが、商品に「2歳」と書いてあるからといって、2歳になれば全員ができるという意味ではありません。
わが家では、迷路はむしろ3歳でも難しい時期がありました。
そこで無理に同じ難易度を続けるのではなく、2歳向けの簡単なものまで戻したところ、少しずつ取り組めるようになりました。
2歳で迷路ができないのは普通?うまく進めない理由と簡単な始め方
「2歳からワークを始めてもいい?」と迷っている方はこちらで詳しくまとめています。
2歳にワークは早い?いつから始める?教材編集者が考える無理のない始め方
実際に選べる市販ワークはこちらで比較しています。
2歳におすすめの市販ワーク10選|初めてでも取り組みやすい教材を目的別に比較
2歳の心の発達|「自分で!」が増える時期
2歳ごろは、できることが増えるのと同時に、自己主張も強くなってくる時期です。
「自分でやりたい」「これは嫌」といった気持ちはあっても、それをうまく言葉で表したり、自分で気持ちを切り替えたりすることはまだ難しいことがあります。
いわゆる「イヤイヤ期」と重なる家庭も多いでしょう。
また、2歳ではほかの子のそばで遊ぶことがあっても、自然におもちゃを共有したり、順番を譲ったり、子ども同士だけでトラブルを解決したりするのはまだ難しいことがあります。
CDCでも、2歳ごろの子どもの遊びでは、共有や順番、言葉でのやり取りを大人が手助けすることを勧めています。
2歳ごろは「自分でやりたい」という気持ちが強くなり、思い通りにならないと「イヤ!」と泣いたり怒ったりすることもあります。イヤイヤ期の具体的な声かけや、着替え・帰宅など場面別の対応はこちらでまとめています。
2歳でできないことがあったとき|わが家で試してよかった5つの工夫
2歳のころを振り返ると、「できるようにするためにたくさん練習した」というより、できる形まで少し難易度を下げたことのほうが多かったです。
1.難易度をひとつ下げる
難しい迷路ができなければ簡単な線遊びへ。パズルが難しければピース数を減らす。
対象年齢より簡単なものに戻っても問題ありません。
2.親が一部分だけ手伝う
はさみなら紙を親が持つ。靴下なら履き口を広げる。
全部やってあげるのではなく、「今難しいところだけ」を手伝うと、自分でできる部分を残せます。
3.やりやすい道具を選ぶ
靴下なら短め・ゆるめ、パズルなら大きめのピースなど、同じ活動でも道具によって難易度はかなり変わります。
4.目印をつける
着替えでは「前はこっち」と言い続けるより、前側に分かりやすい目印があるほうが本人も確認しやすかったです。
5.好きなものを使う
パズルは、一時期あまり遊ばなくなりましたが、好きな絵柄のものをきっかけにまた楽しむようになりました。
教材編集者MEMO
教材には対象年齢が書かれていますが、年齢表示は「その年齢なら必ずできる」という合格ラインではありません。
教材編集の仕事でも家庭でも、今できることより少しだけ先の難易度を選ぶほうが、子どもが「やってみよう」と思いやすいと感じています。

2歳0か月と2歳11か月ではできることが違う
「2歳児」とひとまとめにされますが、2歳になったばかりの子と、もうすぐ3歳になる子では約1年の差があります。
大人にとって1年はそれほど長く感じなくても、まだ生まれて数年の子どもにとっては大きな差です。
さらに、
- これまで経験した遊び
- 本人が興味を持っていること
- 得意な動き
- 慎重な性格か、まず試してみるタイプか
などでも、できるようになる順番は変わります。
「2歳なのにできない」と考える前に、2歳何か月なのか、以前よりどんなことが増えたのかも一緒に見てみるとよいでしょう。
2歳の発達が気になるときはどこに相談する?
発達の目安を見ていると、「うちの子は当てはまらないものが多い」と不安になることもあると思います。
発達には個人差がありますが、保護者が気になることを一人で抱え続ける必要もありません。
気になることがある場合は、
- かかりつけの小児科
- 乳幼児健康診査
- 自治体の保健センター・子育て相談窓口
などで相談できます。
CDCも、発達の目安に達していないことがある、以前できていたことができなくなった、その他に心配がある場合は、医師などに相談するよう案内しています。
注意
インターネット上の「できること一覧」だけで、発達の状態を診断することはできません。
この記事も、発達を判断するためではなく、2歳ごろに見られる姿を知るための参考としてご覧ください。
まとめ|2歳の「できること」は一人ひとり違う
2歳になると、言葉・運動・手先・遊び・身支度など、さまざまな場面でできることが増えてきます。
一方で、同じ2歳でも、できることやできるようになる時期は一人ひとり違います。
わが家でも、
- はさみは親が紙を持つところから始める
- 靴下は履きやすい形に整える
- 着替えは前後が分かる目印をつける
- 迷路は難しければ簡単なものまで戻る
- パズルは好きな絵柄を選ぶ
といった小さな工夫を重ねてきました。
「2歳なのにできない」ではなく、「今はどこまでならできるかな?」と考えてみる。
そうすると、次に手伝う部分も見つけやすくなります。
2歳からワークや家庭での知育も取り入れてみたい場合は、まず「2歳にワークは早い?」の記事から読むと、無理のない始め方を整理できます。
2歳にワークは早い?いつから始める?教材編集者が考える無理のない始め方