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4歳でしりとりができないのは遅い?何歳からできる?原因と教え方7ステップ

2026-08-09

「4歳なのに、まだしりとりができない」

「最後の音は分かるのに、次の言葉が出てこない。これって遅い?」

同じ年齢の子がしりとりをしていると、言葉の発達やひらがなの理解が遅れているのではないかと心配になりますよね。

POINT

4歳でしりとりができなくても、それだけで遅いとはいえません。

3〜6歳児を対象にした研究では、3往復のしりとりができる割合が50%に達する年齢は約4歳8か月、75%に達するのは約5歳4か月でした。4歳は、できる子とまだ難しい子が混在する時期です。

わが家の娘も、しりとりの仕組みを理解し始めたのは4歳半ごろでした。

それまでは、言葉をたくさん知っていて、ひらがなもほぼ読めていたものの、「りんごの最後は“ご”だよ。“ご”から始まるものは?」と聞いても、次の言葉がなかなか出てきませんでした。

しりとりには、語彙力だけでなく、言葉を音に分けて最後の音を取り出し、その音から始まる言葉を探す力が必要です。

この記事では、4歳でしりとりができないのは遅いのか、何歳からできるようになるのかを研究結果と実体験から解説します。家庭で取り入れやすい7段階の教え方や、言葉が出ないときのヒント、絵本・教材の選び方も紹介します。

4歳でしりとりができないのは遅い?

結論からいうと、4歳でしりとりができなくても、それだけで「遅い」と判断することはできません。

2024年に発表された研究では、3〜6歳の幼児を対象にしりとりを行い、3往復できた場合を「通過」と判定しています。

その結果、年齢別の通過率は次のようになりました。

年齢3往復できた割合
3歳3.4%
4歳44.4%
5歳77.6%
6歳93.8%

さらに、50%の子が通過する年齢は56.2か月、約4歳8か月と推定されています。75%に達するのは約5歳4か月、90%に達するのは約6歳0か月でした。

注意・補足

この数値は、一つの研究において「3往復できる」という条件で調べた結果です。すべての子どもが同じ年齢でできるようになるという発達基準ではありません。

研究結果からも、4歳は「すでに全員ができる時期」ではなく、しりとりに必要な力が育っていく途中と考えるのが自然です。

「最後の音だけ分かる」「ヒントがあれば答えられる」「2語ならつながる」という状態も、理解へ向かう途中の大切な段階です。

しりとりは何歳からできる?年齢の目安

しりとりができるようになる時期には個人差がありますが、一つの目安は4歳後半から5歳ごろです。

ただし、ある日突然、完全なしりとりができるようになるわけではありません。

  • 言葉の最初の音が分かる
  • 言葉の最後の音が分かる
  • 同じ音から始まる言葉を選べる
  • ヒントがあれば次の言葉を答えられる
  • 2〜3語をつなげられる
  • 口頭だけで何往復か続けられる

このように、いくつかの段階を経て少しずつ成立していきます。

わが家の実体験

娘がしりとりらしいやり取りをできるようになったのは4歳半ごろでした。それ以前も、最後の音を一緒に確認すれば答えられることはありましたが、口頭だけで長く続けるのは難しい状態でした。

わが家では、紙に言葉を書いてつながる音を指さしたこと、七田式プリントBの問題、「ようかいしりとり」の歌などが、仕組みに興味を持つきっかけになりました。

4歳がしりとりを難しいと感じる5つの理由

「りんご→ごりら」は、大人にとっては簡単なやり取りです。

しかし、子どもは「りんご」という一つの言葉を音に分け、最後の「ご」だけを取り出し、その音を覚えたまま「ご」から始まる別の言葉を探さなければなりません。

幼児のしりとりには、語彙の多さだけでは説明できない、音韻意識などの力が関係すると報告されています。

1.言葉の「最後の音」を取り出せない

「りんごの最後は?」と聞いても、「りんご!」と答えることがあります。

これは話を聞いていないのではなく、「言葉の最後にある一つの音」という考え方が、まだ分かりにくい可能性があります。

子どもにとって「りんご」は、もともと一つのまとまった言葉です。そこから「ご」だけを取り出すには、言葉を音の単位に分けて意識する力が必要です。

2.最後の音は分かっても次の言葉を探せない

「りんごの最後は?」に「ご!」と答えられても、「“ご”から始まる言葉は?」と聞かれると止まることがあります。

普段は「食べ物」「動物」「乗り物」など意味のまとまりで覚えている言葉を、今度は「ごから始まるもの」という音の条件で探さなければならないためです。

たくさん話せる子や、知っている言葉が多い子でも、しりとりだけ難しいことはあります。

3.音を覚えたまま考えるのが難しい

口頭のしりとりでは、相手が言った言葉も、取り出した最後の音も目の前には残りません。

子どもは「今の言葉は何だった?」「最後は何?」「何から始まる言葉を探すの?」という情報を頭の中で整理する必要があります。

口頭だけでは分からなくても、文字や絵を見せると理解しやすくなる子がいるのは、この負担を減らせるためと考えられます。

4.最初から覚えるルールが多い

一般的なしりとりには、次のようなルールがあります。

  • 前の言葉の最後の音から始める
  • 一度使った言葉は使わない
  • 「ん」で終わると負ける
  • 基本的には名詞を使う

最初からすべて守ろうとすると、しりとりの難易度が上がります。

4歳なら、まずは「前の言葉の最後と、次の言葉の最初を同じ音にする」という一つのルールだけで十分です。

5.しりとりそのものに興味がない

ルールを理解できないのではなく、まだしりとりを面白いと感じていない場合もあります。

わが家でも、親が口頭で誘ったときにはあまり食いつきませんでした。ところが、歌や絵本、プリントの問題を通して触れると、少しずつ興味を持つようになりました。

4歳にしりとりを教える7ステップ

いきなり普通のしりとりを長く続けようとせず、一つ前の段階から始めると取り組みやすくなります。

教材編集者MEMO

以下は、わが家で分かりやすかった方法と、しりとりに必要な音の理解をもとに整理した家庭向けの進め方です。正式な発達検査や、すべての子どもに共通する習得順序ではありません。

STEP1|最初の音を当てる

最初は、取り出しやすい語頭の音から遊びます。

「りんごの最初は?」
「り!」

難しければ、「り・ん・ご。“り”から始まるね」と親が答えて構いません。

STEP2|最後の音を当てる

次に、「りんごの最後は?」と聞きます。

答えられないときは、「り・ん・ご」と音を区切り、最後の「ご」を少し強調します。手拍子に合わせて言うのも一つの方法です。

STEP3|同じ音から始まる言葉を集める

「“ご”から始まるものはあるかな?」と探します。

出てこなければ、「ごりら」「ごはん」「ごま」など、親が例を出しても大丈夫です。

「動物で探そう」「食べ物で探そう」とカテゴリーを限定すると、考えやすくなる場合もあります。

STEP4|選択肢から次の言葉を選ぶ

「ごりら・ねこ・ばなな」の絵カードを並べて、「りんごの次はどれ?」と選ばせます。

何もない状態から言葉を思い出すより、目の前の候補から選ぶ方が負担を下げられます。

STEP5|2語だけつなげる

最初は、次のように2語つながれば終了します。

りんご→ごりら

長く続けることより、「音がつながった」という仕組みに気づくことを優先します。

STEP6|紙に書いて音のつながりを見せる

口頭だけでは分かりにくい場合は、紙に言葉を書きます。

りんご
↓
ごりら
↓
らっぱ

「りん“ご”」と「“ご”りら」の同じ音を、同じ色で囲むとつながりが見えやすくなります。

ひらがながまだ読めない場合は、絵と最初・最後の一文字だけでも構いません。

STEP7|口頭のしりとりに挑戦する

絵や文字を見ながらつなげられるようになったら、口頭でも遊んでみます。

答えが出なければ、「“か”だよ。食べ物で何かあったかな?」のように、最初の音とカテゴリーをヒントにします。

親に勝つことや、何十語も続けることが目標ではありません。2〜3語で終わっても、「つながったね」と楽しめれば十分です。

しりとりが続かない・言葉が出ないときの対処法

最初の音を伝える

「ねこの次は、“こ”だよ」と、探す音を親が伝えます。最後の音を取り出す部分を親が担当すれば、子どもは次の言葉を探すことに集中できます。

カテゴリーでヒントを出す

「食べ物であるかな?」「動物で探してみよう」と範囲を狭めます。

「冷蔵庫に入っているかも」「動物園で見たかも」と、具体的な場面を示すのもおすすめです。

選択肢を2〜3個出す

「“ご”から始まるのは、ごりら・ねこ・ばななのどれ?」と選ばせます。

選択肢から正しく選べるなら、音のつながりを理解し始めている可能性があります。

間違いをすぐ否定しない

「りんご」の次に「ばなな」と答えたときも、すぐに「違う」と否定する必要はありません。

「ばななもいい言葉だね。しりとりでは、“ご”から始まる言葉を探すよ」と、答えを受け止めてからルールを伝えます。

「ん」で負けるルールは後から加える

最初は「みかん」と答えても、その時点で終了にしなくて構いません。

まずは言葉の音をつなぐ仕組みを理解し、慣れてから「んで終わると負け」というルールを加えます。

できたところで短く終える

4歳なら、2語や3語で終わっても十分です。

言葉が出なくなって嫌になるまで続けるより、「今日は3つつながったね」と、できたところで終える方が次の遊びにつなげやすくなります。

4歳のしりとり練習におすすめの絵本・教材

口頭だけのしりとりが難しい場合は、歌・絵・文字・選択肢など、子どもが理解しやすい入り口を作ります。

『ようかいしりとり』|歌や妖怪が好きな子に

わが家で特に興味を持つきっかけになったのが、「ようかいしりとり」です。

もともとはNHK Eテレ「おかあさんといっしょ」で親しまれた歌で、おくはらゆめさんが作詞とアニメーション原画を担当しています。同じ作品世界を楽しめる絵本も、こぐま社から刊行されています。

歌を聞きながら「次は何かな?」と考えられるので、「しりとりを練習する」と構えずに言葉のつながりへ触れられました。

『ぶたたぬききつねねこ』|絵を見ながら楽しみたい子に

『ぶたたぬききつねねこ』は、「ぶた→たぬき→きつね→ねこ」のように、身近な言葉が絵でつながっていく絵本です。

文字だけでなく絵を手掛かりにできるため、口頭で次の言葉を一から探すのが難しい子にも取り入れやすいでしょう。

学研『4歳 ひらがな ことば』|言葉遊びが好きな子に

学研の幼児ワーク『4歳 ひらがな ことば』には、しりとりのほか、クロスワードや逆さ言葉などの言葉遊びが収録されています。

しりとりだけを繰り返すのではなく、語彙やひらがなに関するさまざまな問題へ取り組みたい子に向いています。

くもん『ひらがなしりとりあそび』|読み書きにも取り組みたい子に

くもんの『ひらがなしりとりあそび』は、言葉を確認してから、学んだ言葉を使ったしりとりへ進む構成のドリルです。

しりとりを楽しみながら、ひらがなの読み書きにも取り組みたい家庭の選択肢になります。

ただし、書くことがまだ負担になっている場合は、無理にすべて記入させず、親子で答えたり指さしで進めたりしてもよいでしょう。

しりとり迷路|迷路が好きな子に

しりとりで正しい絵を選びながら進む迷路は、次の言葉を頭の中から一から探す必要がありません。

「最後の音は分かるけれど、次の言葉が思いつかない」という子でも、目の前の候補から選ぶことで取り組みやすくなります。

迷路が好きな子なら、しりとりの練習をしていると意識せず遊べるのもよいところです。

七田式プリントB|すでに家庭学習をしている子に

わが家では、七田式プリントBの問題もしりとりへ興味を持つきっかけになりました。

七田式公式サイトでは、プリントBの「もじ」の学習内容例として、イラストの名前をしりとり形式で書く問題が紹介されています。

対象年齢の目安は3歳6か月〜5歳です。ただし、公式のスタート目安には「ひらがながすべて読める」「10までの数の大きさが分かり、書ける」ことが挙げられています。

注意・補足

七田式プリントBは、しりとり専用の教材ではありません。「4歳でしりとりができないから始める」のではなく、ちえ・もじ・かずを総合的に学ぶ教材として、子どもの現在の理解度に合うか確認して選びましょう。

わが家が七田式プリントBへ実際に取り組んで感じた難易度や、始める前に確認したいことはこちらにまとめています。

七田式プリントBの口コミ|4歳半から使った効果・内容を本音レビュー

プリントBとCのどちらを選ぶか迷っている場合は、公式のスタート目安と問題内容を比較したこちらの記事も参考にしてください。

七田式プリントBとCどっち?4歳半で初めてなら?選び方を実体験から解説

しりとりとひらがなの読みには関係がある?

しりとりで使う音韻意識と、かな文字の読みには関連があることが研究で報告されています。

しりとりでは、「ねこ」の最後の「こ」と、「こあら」の最初の「こ」のように、言葉の中の音へ意識を向けます。

一方、ひらがなの読みでは、耳で聞いた「こ」という音と、文字の「こ」を結びつけます。そのため、言葉の音を意識する力は、かな文字の読みとも関係しています。

教材編集者MEMO

ただし、「しりとりをすれば、ひらがなが読めるようになる」と単純に言い切ることはできません。しりとりとかな読みには関連がありますが、一方だけがもう一方を必ず伸ばすという意味ではありません。

また、ひらがなを「読むこと」と「書くこと」も別の力です。4歳でほぼ読めても、見本なしで書くのが難しいことはあります。

ひらがなは読めるのに書けないときの考え方や、家庭でできる練習方法はこちらで詳しく紹介しています。

4歳でひらがなが書けないのは大丈夫?読めるけど書けない理由と練習法

4歳でしりとりができないとき、相談した方がいい?

しりとりができないことだけで、言葉の遅れや発達上の問題を判断することはできません。

研究結果を見ても、4歳ではしりとりができる子と、まだ難しい子が混在しています。

ただし、次のように、しりとり以外にも気になる様子が重なる場合は、普段の子どもの様子を知る人へ相談してみる方法があります。

  • 日常会話そのものが成立しにくいと感じる
  • 言葉の理解について、ほかにも気になることがある
  • 発音や言葉の伝わりにくさで、本人が強く困っている
  • 幼稚園や保育園からも言葉について気になる様子を伝えられている

まずは園の先生に「園で言葉遊びをするときは、どのような様子ですか?」と聞いてみると、家庭とは違う場面での様子が分かります。

必要に応じて、自治体の子育て相談窓口や保健センター、かかりつけの小児科などへ相談することもできます。

4歳でしりとりができないときのよくある質問

4歳でしりとりができないのは遅いですか?

しりとりができないという一点だけで、遅いとは判断できません。研究では、3往復できる割合が50%に達する年齢は約4歳8か月、75%に達するのは約5歳4か月でした。4歳は、できる子とまだ難しい子が混在する時期です。

しりとりは何歳からできるようになりますか?

個人差はありますが、4歳後半から5歳ごろが一つの目安です。「最後の音が分かる」「選択肢から選べる」「ヒントがあれば答えられる」といった途中の段階を経て、少しずつ続けられるようになることもあります。

しりとりのルールを理解できないのはなぜですか?

しりとりには、言葉の最後の音を取り出す、その音を覚える、同じ音から始まる言葉を探す、ルールに沿って答えるという複数の力が必要です。言葉をたくさん知っている子でも、音を手掛かりに言葉を探すことは難しい場合があります。

最後の音は分かるのに言葉が出ないときは?

最初の音を伝えたうえで、「食べ物であるかな?」とカテゴリーを示したり、2〜3枚の絵カードから選ばせたりします。親がいくつか候補を出しても構いません。

「ん」で終わる言葉を言ってしまっても大丈夫?

始めたばかりなら問題ありません。まずは「前の言葉の最後と、次の言葉の最初を同じ音にする」という基本の理解を優先します。「ん」で終わると負けるルールは、慣れてから加えられます。

ひらがなが読めなくてもしりとりはできますか?

文字が読めなくても、音だけでしりとりはできます。口頭だけでは難しい場合は、絵カードを使ったり、絵と最初・最後の一文字だけを見せたりすると分かりやすくなります。

しりとりができないと発達障害の可能性がありますか?

しりとりができないことだけで、発達障害などを判断することはできません。日常会話や言葉の理解など、ほかにも気になる点が重なる場合は、園の先生、自治体の相談窓口、保健センター、かかりつけの小児科などへ相談してみましょう。

まとめ|4歳でしりとりができなくても焦らなくて大丈夫

4歳でしりとりができないと、「言葉の発達が遅いのかな」「周りの子はできているのに」と心配になるかもしれません。

しかし、しりとりには次のような複数の力が必要です。

  • 言葉を音に分ける
  • 最後の音を取り出す
  • その音を覚えておく
  • 同じ音から始まる言葉を探す
  • しりとりのルールに沿って答える

研究では、3往復できる割合が50%に達する年齢は約4歳8か月と推定されています。4歳でまだ難しい子がいるのは、不自然なことではありません。

わが家も、本格的に理解し始めたのは4歳半ごろでした。紙に書く、絵から選ぶ、歌や絵本で楽しむといった複数の経験が、少しずつつながっていったように感じます。

今はまだできないなら、何度も正しいしりとりを練習させる必要はありません。

「ねこと、こあらは“こ”でつながっているね」と気づいたり、親子で言葉の音を面白がったりするところから始めてみてください。

4歳・年中の家庭学習で実際に使っている教材や、無理なく続ける組み合わせはこちらにまとめています。

4歳の「できない」は、よく見ると一つの力だけの問題ではないことがあります。左右も同じで、自分の右左はわかっていても、向かい合った相手の右左になると急に難しくなることがありました。

参考文献・参考資料

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