「4歳なのに、鉛筆を持とうとしない」
「ひらがなは読めるのに、“書いてみよう”と言うと嫌がる」
「ワークを出しただけで逃げてしまう。このままで小学校は大丈夫?」
こんなふうに心配になることはありませんか。
4歳ごろになると、周りには自分の名前を書いたり、お友達にお手紙を書いたりする子も出てきます。
すると、
「うちもそろそろ鉛筆を持たせた方がいいのかな」
「4歳なら正しい持ち方ができないとまずい?」
と焦ってしまいますよね。
私は幼児向けを含む教材の編集に携わりながら、4歳の子どもを育てています。
教材を作る仕事では、
「文字を書く前に、どんな力が必要か」
「どんな順番なら子どもが無理なく取り組めるか」
を考えます。
それでも、自分の子どものことになると、
「ひらがなはほとんど読めるのに、どうして書けないんだろう?」
と気になった時期がありました。
わが家では、4歳になったばかりのころ、自分の名前も読めるし、街で知っている文字を見つけるのも好きでした。
ところが、
「じゃあ、名前を書いてみよう」
となると、見本なしではなかなか書けませんでした。
そのとき改めて実感したのが、
「文字が分かること」と「鉛筆を使って文字を書くこと」はまったく同じではない
ということです。
鉛筆を持つ。
狙ったところへ線を動かす。
力加減を調整する。
紙を反対の手で押さえる。
形を覚えて再現する。
4歳にとって「書く」は、実はかなり複雑な作業です。
幼児の鉛筆・クレヨンの持ち方については、3〜6歳の間にも発達的な変化がみられることが古くから研究されています。また、近年の幼児を対象とした研究でも、筆記具の種類や形状と把持・筆圧について検討が続けられており、4歳時点で全員が同じ持ち方・操作レベルに達しているわけではありません。(J-STAGE)
ですから、
4歳で鉛筆を持ちたがらない=勉強が苦手、発達が遅れている
とすぐに考える必要はありません。
この記事では、
・4歳が鉛筆を持ちたがらない理由
・4歳なら正しく持てるべきなのか
・嫌がるときに避けたい対応
・文字を書く前にやっておきたい遊び
・鉛筆デビューの進め方
・使いやすい鉛筆やワーク
まで、教材編集者と4歳児の母、両方の視点から詳しく解説します。
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contents
4歳が鉛筆を持ちたがらなくても大丈夫?
まず結論からお伝えすると、
4歳で鉛筆を積極的に持ちたがらなくても、それだけで心配する必要はありません。
文部科学省の幼稚園教育要領では、4歳児について、
「鉛筆を正しく持つ」
「ひらがなを書く」
といった一律の到達基準は設定されていません。
文字についても、幼児自身が生活の中で必要感を持って触れ、興味や関心、感覚を育てていくことが重視されています。(文部科学省)
つまり幼児期は、
「4歳だから鉛筆練習を始めなければ」
ではなく、
本人の興味と、今できる手の動きから始める
くらいでよいのです。
もちろん、
「書きたい!」
という気持ちが出てきたなら、そのタイミングは大切にしたいところ。
ただし、まだ興味がないのに、「年中だから」という理由だけで無理に鉛筆を持たせる必要はありません。
4歳が鉛筆を持ちたがらない7つの理由

「鉛筆を嫌がる」と聞くと、
「やる気がないのかな?」
と思いがちです。
でも原因は、もっと具体的なところにあるかもしれません。
1.鉛筆そのものが持ちにくい
まず意外と見落としやすいのが、道具です。
大人用の細くて長い鉛筆を、そのまま使わせていませんか?
幼児向け鉛筆には、
・短い
・太め
・三角軸
・濃い芯
といった特徴の商品があります。
例えば、
くもん出版の「こどもえんぴつ6B」は2・3・4歳向けで、長さ12cm。通常の鉛筆より短く、幼児が操作しやすいことを意識して設計されています。(くもん出版ショップ)
「鉛筆を持ちたがらない」のではなく、
今使っている鉛筆が扱いづらい
可能性も考えてみてください。
2.書こうとすると手が疲れる
大人は普段、ほとんど意識せず鉛筆を動かしています。
でも4歳では、
鉛筆を握る。
指で動かす。
手首を安定させる。
紙を押さえる。
姿勢を保つ。
ということ自体にかなりエネルギーを使います。
「1ページくらいできるでしょ」
と思っても、本人は途中で手が疲れているのかもしれません。
3.「書くもの」が難しすぎる
鉛筆そのものは嫌ではない。
でも、
「ひらがなを書いて」
になると逃げる。
こんな場合もあります。
ひらがなを書くには、
文字の形を覚える。
線の位置を考える。
曲線を動かす。
枠の中に収める。
などが必要です。
つまり、
鉛筆嫌いではなく、課題が難しすぎる
可能性があります。
例えば、
「め」「ぬ」「あ」
などをいきなり書かせるより、
直線 丸 ぐるぐる 迷路
から始めた方がずっと簡単です。
学研の「2〜4歳 はじめてのおけいこ」も、短い直線から長い直線、カーブ、迷路へ進み、そのあと簡単な文字や数字へつなげる構成になっています。(学研)
教材を作る側から見ても、この「文字の前に線」という順番はとても自然です。
4.間違えるのが嫌になっている
子どもが書いた瞬間、
「鉛筆の持ち方が違うよ」
「そこから書くんだよ」
「はみ出してる」
「反対だよ」
と直していませんか?
もちろん、正しく教えてあげたいからですよね。
でも、子ども側からすると、
鉛筆を持つたびに直される
という経験になります。
すると、
鉛筆=注意されるもの
になってしまうことがあります。
「今日は線を1本引けた」
「自分で鉛筆を持った」
くらいでも、最初のうちは十分です。
5.鉛筆よりクレヨンやペンの方が楽しい
これも普通です。
太いクレヨンなら使う。
水性ペンならお絵描きする。
でも鉛筆は嫌。
という子もいます。
だったら、
まずは鉛筆にこだわらなくてもOK
です。
クレヨンで大きく描く。
ペンで線を引く。
絵の具で描く。
そうした経験も、「書く」につながる手の使い方の一つです。
うちの子もよくひらがな練習をクレヨンでしていました。
6.ワークをやるタイミングが合っていない
園から帰った直後。
眠い。
お腹が空いている。
遊びの途中。
そんなときに、
「鉛筆持ってワークしよう!」
と言われても、なかなか気持ちが向きません。
特に4歳は、今やっている遊びの方が魅力的です。
鉛筆を嫌がるときは、
いつ誘っているか
も気にしてみましょう。
7.まだ「書きたい理由」がない
私はここが一番大事だと思っています。
子どもからすれば、
「なぜ線を10本なぞらなくてはいけないの?」
なんですよね。
一方、
お友達にお手紙を書きたい。
自分の名前を書きたい。
お店屋さんごっこの値札を作りたい。
絵の横に「ママ」と書きたい。
となると、鉛筆を使う意味が出てきます。
文部科学省の幼稚園教育要領でも、文字などについては、日常生活の中で幼児自身の必要感に基づく体験を大切にするとしています。(文部科学省)
「練習するために書く」より「使いたいから書く」。
幼児期は、この順番の方が自然に取り組んでいきやすいです。
わが家で感じた「読める」と「鉛筆で書ける」はまったく別だった

わが家の子どもは、4歳になったころにはひらがなへの興味がかなりありました。
寝る前の読み聞かせも続けていましたし、街中で知っている文字を見つける「文字探し」のようなことも好きでした。
だから私は、
「ここまで読めるなら、書くのもすぐかな」
と、どこかで思っていました。
でも実際は違いました。
自分の名前も分かっている。
見れば読める。
でも、
見本なしで自分の名前を書くとなると難しい。
そこで初めて、
「書くことには、文字を知る以外のハードルがこんなにあるんだ」
と実感しました。
教材編集者として知識では知っていたことを、親として改めて理解した感じです。
だから、
「この字読めるよね? じゃあ書いて」
という声かけをしなくなりました。
代わりに、
見本を置く。
なぞってもいい。
文字を書かない日があってもいい。
絵や迷路でもいい。
と考えるようになりました。
そしてこの経験から、今は、
鉛筆を持ちたがらない子に最初から文字を書かせる必要はない
と思っています。
4歳なら「正しい鉛筆の持ち方」ができないとダメ?
気になりますよね。
特に、
グーで握る。
人差し指を変な位置に置く。
鉛筆を立てすぎる。
という姿を見ると、直したくなります。
でも、幼児の筆記具の持ち方は発達とともに変化します。
古典的な研究では、3〜6歳の子ども320人を調べ、鉛筆・クレヨン把持に発達的な進行があることが報告されています。(PubMed)
また日本の資料でも、幼児期には静的な3指把持から、より指を動かして操作する把持へと発達していく考え方が紹介されています。ただし、年齢は一律の合格ラインではなく、個人差があります。(J-STAGE)
そのため4歳では、
「正しい形に固定する」ことを最優先にしなくてもよい
と私は考えています。
もちろん、持ちにくそうなら、「こうすると動かしやすいよ」と直してあげましょう。
「つまんで・添える」
と教えてあげると持ちやすいみたいです。
「親指と人差し指でつまむ、中指を下に添える」とやさしく教えるのが◎
でも毎回手を握って矯正する必要はありません。
まずは、「描くのって楽しい」という気持ちを壊さないことを優先したいです。
鉛筆を持ちたがらない4歳に、避けたい5つの対応
1.無理に手に握らせる
嫌がっているときに、手をつかんで鉛筆を握らせる。
これは絶対におすすめしません。
その場では書けても、
「鉛筆=やらされるもの」
になりやすいからです。
2.最初からひらがなを書かせる
「鉛筆を使う練習=文字」
ではありません。
迷路やお絵描きからで十分です。
3.持ち方を何度も注意する
「親指ここ!」
「人差し指はそこじゃない!」
と毎回言われると、内容より持ち方ばかり気になってしまいます。
持ち方は、
一度見せる。
持ちやすい道具を用意する。
くらいから始めます。
4.周りの子と比べる
「○○ちゃんはお手紙書いてるよ」
と言われても、鉛筆を好きになるわけではありません。
比べるなら昨日の本人と。
「今日は丸が大きく描けたね」
くらいでいいと思います。
5.長時間やらせる
鉛筆を持ちたがらない子なら、
1ページどころか、
1本線を引いたら終わり
でも構いません。
「もうちょっとやりたかった」
くらいで終える方が次につながりやすいです。
鉛筆を持つ前にやっておきたい遊び7選
鉛筆を使えるようにするために、鉛筆だけ練習する必要はありません。
むしろ、手を楽しく使う遊びを増やす方が土台をしっかり作れます。
1.クレヨンでお絵描き
細い鉛筆より太いクレヨンの方が扱いやすい子もいます。
丸。
ぐるぐる。
雨。
線路。
何でもOKです。
2.迷路
迷路には、
「ゴールに行きたい」
という目的があります。
線の練習をしている感覚が薄いので、ワーク嫌いな子にも取り入れやすいです。
3.シール遊び
指先で、
はがす。
つまむ。
狙った場所に貼る。
という遊びができます。
鉛筆を使わなくても、手先を使う経験になります。
4.粘土
つまむ。
丸める。
伸ばす。
押す。
と、指や手をたくさん使えます。
5.折り紙
折る。
角を合わせる。
紙を押さえる。
など、両手を使います。
6.はさみ・工作
紙を持つ手と、道具を使う手。
両方を使う経験になります。
学研にも「3〜4歳 こうさく」など、切る・貼る・折る活動を扱う幼児ワークがあります。(学研)
7.道路や線路を描く
個人的にかなりおすすめです。
「線をなぞって」
ではなく、
「車が通る道路を描こう」
なら目的ができます。
まっすぐ。
カーブ。
交差点。
ぐるぐる。
いろいろな線を自然に描けます。
教材編集者おすすめ|鉛筆デビュー6ステップ

鉛筆を嫌がっているなら、私はこの順番で進めます。
STEP1 鉛筆を使わない手遊び
まずは、
粘土。
シール。
積み木。
工作。
など。
鉛筆を使う必要はありません。
STEP2 太いクレヨン・ペンで自由に描く
紙いっぱいに、
線。
丸。
ぐるぐる。
好きに描きます。
「上手に描く」は不要です。
STEP3 短い線を使った遊び
雨を描く。
動物と食べ物を線でつなぐ。
道路を描く。
などです。
STEP4 迷路
「線を書く」から、
「ゴールまで線を動かす」
にします。
STEP5 簡単ななぞり
まずは短い直線。
次にカーブ。
複雑な文字はまだ不要です。
STEP6 書きたい文字を書く
最後に、
自分の名前。
ママ。
好きなキャラクター。
年齢の「4」。
など。
本人にとって意味のある文字や数字を書きます。
50音順に「あ」から始める必要はありません。
鉛筆を持ちたがらない子には「短い・太い・濃い」を試してみる

幼児の鉛筆選びで私がまず見たいのは、
長さ 太さ 芯の濃さ
です。
くもん「こどもえんぴつ6B」
対象:2・3・4歳、長さ12cm。
※専用のえんぴつけずりが必要です。
一般的な鉛筆より短く、6Bなので弱い筆圧でも濃い線が出やすいのが特徴です。
普通の鉛筆で、「線が薄い」「うまく動かせない」と感じている子には候補になります。
うちの子は2〜3歳でこちらを使用していました。
くもん「こどもえんぴつ4B」
対象は3・4・5歳、長さ15cm。
※専用のえんぴつけずりが必要です。
6Bより少し長く、鉛筆操作に少し慣れてきた子向けです。
最初から年齢だけで4Bを選ばず、
「まだ扱いにくそうなら6B」
という考え方でもよいでしょう。
くもん「こどもえんぴつ2B」
対象は4・5・6歳、長さ17cm。
※専用のえんぴつけずりが必要です。
6Bより少し長く、鉛筆操作に少し慣れてきた子向けです。
最初から年齢だけで4Bを選ばず、
「まだ扱いにくそうなら6B」
という考え方でもよいでしょう。
うちの子は年中になったタイミングでこちらを使用するようになりました。
スタビロ かきかた学習鉛筆 2B
幼児向けの三角軸鉛筆。
太い三角軸が指にフィットするので安定した姿勢で綺麗な文字が書けます。
指の位置が凹んでいるので、自然と正しい持ち方にできます。
少し太めなので、その子によって合う合わないはあるかなと思いますが、うちの子はこのデザインが可愛くてお気に入り。
年少の終わりくらいから使用しています。
鉛筆を嫌がる4歳におすすめの市販ワーク
学研『2〜4歳 はじめてのおけいこ』
短い線から曲線、迷路へ進み、簡単な文字や数字まで。
こんな子におすすめです。
・まだ鉛筆操作に慣れていない
・ひらがなワークは難しい
・線を引くところから始めたい
教材編集者としては、
「鉛筆=文字」という構成になっていない
ところが使いやすいです。
くもん『くもんの はじめてのおけいこ』
鉛筆を自由に使いこなせる基本運筆力を つけるためのワーク。
まずは短いたての線からスタート。
楽しみながら線引きの練習がたくさん。
字や数字をかくための土台となる、鉛筆を自由に使う力を育みます。
くもん『はじめてのめいろ』
まっすぐな線を書くところからスタート。
そして簡単な迷路→少し複雑な迷路、とゆるやかにステップアップできる教材です。
ワークに慣れている子には少し簡単すぎるかもしれません。
くもん『やさしいめいろ 』
『はじめてのめいろ』では簡単すぎるかなと思ったらこちら。
文字を書かせると嫌がるけれど、迷路ならやる
という子にはかなり使いやすいです。
鉛筆は毎日持たせた方がいい?
毎日でなくても大丈夫です。
幼児教育で、「4歳は毎日○分鉛筆練習をする」という公的な基準はありません。
むしろ文部科学省は、幼児期には生活や遊びの中での本人の興味や必要感を大切にしています。(文部科学省)
月曜日はお絵描き。
火曜日は工作。
水曜日は鉛筆なし。
木曜日に迷路1問。
金曜日はお手紙ごっこ。
それでも十分です。
家庭学習は、毎日鉛筆を持つことをゴールにしなくていいと思います。
それでも鉛筆を全く持たないときは?
鉛筆だけ嫌がる。
でも、
クレヨンは使う。
ブロックは好き。
はさみは使う。
工作はする。
という場合なら、
「今は鉛筆への興味が薄い」
可能性があります。
一方で、
鉛筆だけではなく、
クレヨン。
スプーン。
はさみ。
ボタン。
工作。
など、手を使うさまざまな活動で本人が強く困っている。
園でも手先を使う活動について気になる様子を伝えられている。
見え方など、ほかにも気になることがある。
という場合は、一度園の先生など普段の様子を知る人へ相談してみてもよいでしょう。
「鉛筆を持てないから問題」ということではありません。
家庭以外ではどうなのかを見るだけでも参考になります。
よくある質問
4歳で鉛筆を持ちたがらないのは遅いですか?
それだけで遅いとは判断できません。
幼児期には鉛筆やクレヨンの把持も発達していく途中で、持ち方には個人差があります。(J-STAGE)
まずは、
お絵描き。
迷路。
工作。
など、手を使う活動を楽しめているかを見てみましょう。
4歳なら三点持ちができないとダメ?
4歳で全員が同じ持ち方になるわけではありません。
鉛筆把持は幼児期にも発達的に変化していきます。(PubMed)
無理に形を固定するより、まず扱いやすい筆記具を用意し、楽しく描く経験を増やすことを優先してよいでしょう。
グーで握っています。直した方がいい?
無理に毎回直す必要はありません。
まず、「こっちの持ち方だと描きやすいよ」
と親がお手本を見せる程度から。
三角軸など、指の位置を意識しやすい道具を試す方法もあります。(学研ステイフル公式)
鉛筆ではなくクレヨンだけでもいい?
幼児期の導入なら、クレヨンや太いペンで描くことからでも構いません。
文字を書く前に「描く・表現することを楽しむ」経験を作るのも自然です。
ひらがなを読めるのに書きたがりません
読むことと書くことには異なる力が必要です。
読めるなら、文字への興味という大切な土台はあります。
いきなり何も見ずに書かせず、
見本を見る。
なぞる。
横に置いてまねする。
という段階を入れてみてください。
h3 毎日何分練習すればいい?
「4歳なら1日○分」という公的な基準はありません。
嫌がる子なら、
迷路を1つ。
線を3本。
それだけでも構いません。
むしろ、
「もうやらない!」
になる前に終わる方がおすすめです。
教材編集者として伝えたい|「鉛筆を持てるようにする」ことをゴールにしない
教材では、
鉛筆を持つ。
線を引く。
文字を書く。
という順番で課題を設計することが多いです。
でも家庭では、
もっと行ったり来たりしていいと思っています。
今日はクレヨン。
明日は工作。
3日後に迷路。
その翌日は何もしない。
突然、
「ママって書きたい!」
と言ったら、その日に鉛筆を渡す。
それでいい。
わが家でも、ひらがなを読めるようになったからといって、すぐ見本なしで名前を書けたわけではありませんでした。
文字を見つけるのは好き。
絵本も好き。
読むのもできる。
でも「書く」は別でした。
この経験から私は、
できない部分を急いで埋めるより、今好きなところから次につなげる
方を大切にしたいと思うようになりました。
鉛筆を持たないなら、
鉛筆を持たせる方法だけを探さなくてもいい。
工作が好きなら、工作する。
迷路が好きなら、迷路。
絵が好きならクレヨン。
「書くこと」に必要な経験は、鉛筆ワーク以外にもあります。
そして、
書きたい理由ができたとき。
好きな人にお手紙を書きたい。
自分の名前を書きたい。
好きなキャラクターの名前を書きたい。
そんな瞬間が来たら、
そこから始めればいいと思っています。
まとめ|4歳が鉛筆を持ちたがらないなら「持たせる」より理由を探そう
4歳なのに鉛筆を持たないと、
「小学校までに間に合うかな」
と心配になりますよね。
でも、
鉛筆が持ちにくい。
手が疲れる。
課題が難しい。
間違えるのが嫌。
クレヨンの方が好き。
そもそもまだ書きたい理由がない。
いろいろな可能性があります。
まずは、
「どうしたら持たせられる?」ではなく、「何が嫌なのかな?」
と考えてみてください。
そして、
鉛筆を使わなくても、
粘土をした。
折り紙を折った。
シールを貼った。
迷路をやった。
クレヨンで大きな丸を描いた。
そんな一日なら、手はちゃんとたくさん使っています。
幼児期のゴールは、
4歳で完璧な鉛筆持ちを完成させることではありません。
「描きたい」「書いてみたい」と思えること。
その気持ちが出てきたら、
短くて持ちやすい鉛筆を1本。
簡単な迷路を1つ。
自分の名前の1文字。
そんなところから始めてみてください。
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