2歳の子にはさみを持たせてみたけれど、うまく開けない。紙まで一緒に持とうとすると切れない。線に沿って切るなんてまだまだ難しそう……。
そんな様子を見ると、「2歳なのにはさみができないのは遅い?」「いつから使えるようになる?」と気になりますよね。
わが家では、娘が2歳を少し過ぎたころにはさみを使い始めました。
最初は、ママが紙を持ってあげて「ちょきん」と1回切るところから。細長い紙を線に沿って1回切るのは比較的すぐできるようになり、その後少しずつ自分で紙も持てるようになりました。
2歳後半ごろには、線に沿った連続切りもできるようになりました。
POINT
2歳ではさみがうまく使えなくても、最初から連続して切れる必要はありません。
2歳向けのはさみワークでも、最初は「1回切り」からスタートします。まずは安全に、簡単なところから慣れていけばOKです。
この記事では、2歳ではさみができないときに考えたいことや、わが家で実際にやった練習方法、安全に使うためのポイントをまとめます。
2歳ではさみができないのは遅い?
結論からいうと、2歳ではさみがうまく使えないという一点だけで「遅い」と判断する必要はありません。
厚生労働省の保育所保育指針では、1歳以上3歳未満は「つまむ」「めくる」など、指先の機能も発達していく時期とされています。
一方で、「2歳ではさみを使えること」が必須の発達基準として示されているわけではありません。
実際、Gakkenには2歳対象のはさみワークがありますが、その内容は最初から複雑な形を切るものではありません。
1回切りから始め、2回の連続切り、直線の連続切り、曲線や折れ線へと少しずつステップアップする構成になっています。
教材編集者MEMO
「2歳向けのはさみ教材がある」ことと、「2歳なら一人で線に沿って切れる」ことは別です。
年齢よりも、今どこまでなら無理なくできるかを見ながら進めるのがおすすめです。
はさみは何歳から使える?2歳からでも大丈夫?
2歳を対象にした子ども向けはさみ教材は実際に販売されています。
ただし、「2歳になったら必ず始める」というものではありません。
まずは、
- はさみに興味を持っている
- 大人の話を聞きながら取り組める
- 大人がそばでしっかり見守れる
- 子ども向けの商品を用意できる
といった条件も考えながら始めると安心です。
わが家では2歳を少し過ぎたころから、子ども用のはさみを使い始めました。
2歳がはさみをできない主な理由
はさみを開いたり閉じたりするのが難しい
はさみでは、指を使って刃を開き、また閉じる動きを繰り返します。
初めて使う子にとっては、この開閉だけでも慣れが必要です。
まずは長く切ろうとせず、「ちょきん」と1回閉じて紙が切れる経験から始めるとわかりやすくなります。
紙とはさみを両方動かすのが難しい
はさみを使うときは、はさみを持つ手だけでなく、反対の手で紙も支えます。
最初からこの2つを同時に行うのは難しい子もいます。
わが家でも、最初は私が紙を持ち、娘ははさみを動かすことだけに集中していました。
線を見ながら切るのが難しい
はさみを開閉できても、さらに線を見ながら同じ方向へ進むとなると難易度が上がります。
線からはみ出すことより、まずは「ここを切ろう」と意識して進めることからで大丈夫です。
最初から課題が難しすぎる
長い線や曲線、形を切り抜く課題から始めると、うまくできず嫌になってしまうこともあります。
Gakkenの2歳向けはさみワークでも、最初は1回切り。その後、連続切りや曲線へ進む構成です。
できないときは、練習回数を増やすより一段階簡単な課題に戻す方法も試してみましょう。
わが家の2歳はさみ練習|1回切りから連続切りまで
ここからは、娘が実際にどんなふうにはさみを使えるようになったかを紹介します。
もちろん、これは一家庭の例です。「2歳ならここまでできる」という基準ではありません。
2歳ちょっと過ぎ|まずは1回だけ「ちょきん」
はさみを使い始めたのは、2歳を少し過ぎたころです。
最初から長い線を切るのではなく、細長い紙を「ちょきん」と1回切るところから始めました。
このころは、私が紙を持ち、娘は子ども用のはさみを開いて閉じることに集中していました。
細長い紙なら線に沿って切れるように
細長い紙に短い線を描いて、「ここをちょきん」と切る遊びは比較的すぐできるようになりました。
1回閉じれば切れるくらいの幅なので、長い線を切るより成功しやすかったです。
だんだん自分で紙も持つようになった
はさみの開閉に慣れてくると、少しずつ反対の手で自分で紙を持つようになりました。
最初からすべて一人でやらせるより、難しい部分だけ大人が手伝い、できるところを少しずつ増やす形がわが家には合っていました。
2歳後半|線に沿って連続切りができるように
折り紙や工作、ワークなどではさみを使っているうちに、2歳後半ごろには線に沿って連続して「ちょき、ちょき」と切れるようになりました。
わが家のステップ
2歳ちょっと過ぎ:1回切り
↓
短い線に沿って1回切り
↓
自分で紙を持つ
↓
2歳後半:線に沿って連続切り
最初から一人で全部やらせず、その時できる部分だけ本人に任せました。
ちなみに、娘のはじめてのはさみはこちら
2歳のはさみは何から練習する?
STEP1|1回だけ切る
最初は細長い紙を用意し、はさみを1回閉じれば切り落とせる幅にします。
大人が紙を持ち、子どもは「開く→閉じる」だけでもOKです。
STEP2|短い線を切る
慣れてきたら、切る場所がわかるように短い線を描き、その線を目印に1回切ります。
「線の上を完璧に切る」より、線を見てはさみを入れる経験を増やすイメージです。
STEP3|まっすぐ連続して切る
1回切りがスムーズになったら、少し長い直線へ。
「ちょき、ちょき、ちょき」と何度かはさみを開閉して、紙の端まで進みます。
STEP4|曲線や簡単な形へ
直線の連続切りに慣れてから、ゆるい曲線や折れ線などへ進みます。

2歳ではさみができないときの5つのコツ
1.最初は大人が紙を持つ
両手を同時に使うのが難しそうなら、大人が紙を支えてあげます。
子どもは、まずはさみの開閉に集中できます。
2.細長い紙から始める
1回で切り落とせるくらい細い紙は、最初の練習に使いやすかったです。
折り紙などを細長く切って用意してもよいでしょう。
3.切る位置をわかりやすくする
短い線を描いたり、「ここをちょきん」と指差したりすると、切る場所がわかりやすくなります。
4.難しくなったら1回切りへ戻る
連続切りを嫌がるようなら、いったん簡単な1回切りへ戻しても大丈夫です。
迷路やパズルでも同じですが、わが家では「できないならもっと練習」より、少し簡単なところへ戻すほうがうまくいくことが多かったです。
5.自由に切る時間も作る
わが家でよかったと感じているのが、ワークだけでなく、いろいろな紙を好きなように切らせたことです。
もちろん、大人がすぐそばでしっかり見守ります。
「線からはみ出さないように」と細かく直すより、自由に何度も切ることで、はさみそのものに慣れていきました。
わが家ではこれがよかった
ワークだけでなく、折り紙やいろいろな紙を自由にちょきちょき。
大人がしっかり見守りながら、まず「はさみを使うこと」に慣れる時間をたくさん作りました。

折り紙・工作・ワークで楽しく慣れていった
わが家では、はさみ専用の練習だけを続けていたわけではありません。
折り紙を自由に切ったり、工作に使ったり、ワークの線を切ったりと、いろいろな場面ではさみを使いました。
「今日ははさみの練習をする」と構えすぎず、遊びの中で使う機会を増やしたことで、自然に扱いに慣れていったように感じます。
2歳からワークを始めるタイミングについては、こちらの記事でも詳しくまとめています。
2歳にワークは早い?いつから始める?教材編集者が考える無理のない始め方
実際に2歳から使いやすい市販ワークは、こちらで目的別に比較しています。
2歳ではさみを使うときの安全ポイント
はさみは楽しい道具ですが、2歳では安全への配慮が欠かせません。
こども家庭庁の「こどもの事故防止ハンドブック」では、0〜2歳くらいの事故として、カミソリ・カッター・はさみなどによるけがへの注意が示されています。
特に、大人や年上の子どもが使う文房具のはさみは、使用後に子どもの手が届かない場所へ保管するよう案内されています。
はさみを使うときの注意
2歳児がはさみを使うときは、大人がすぐそばで見守り、子ども向けの商品に記載された対象年齢や使い方を確認しましょう。
大人用のはさみやカッターなどは、使い終わったら子どもの手の届かないところに保管してください。
はさみを持って歩かせない
はさみを使う場所を決め、手に持ったまま歩き回らないようにします。
人に向けない
最初にはさみを出すときに、「人には向けない」「切るときだけ使う」など、家庭での約束を短く伝えておきます。
使ったらすぐ片づける
遊びが終わったら、そのまま机に置かず、大人が管理する場所へ戻します。
左利きの子はどうする?
左利きの場合も、無理に右手ではさみを持たせる必要はありません。
商品によって仕様が異なるため、左手でも使えるか確認して選びましょう。
Gakkenの「2歳 さいしょのはさみ」も、右利き・左利きのどちらでも同じレベルで練習できるよう、切る方向を工夫した構成になっています。
はさみが苦手なら、ほかの手先遊びでもOK
2歳の手先遊びは、はさみだけではありません。
娘も、はさみのほかにお絵描き、迷路、パズルなどいろいろな遊びをしていました。
「丸がまだ描けない」「ぐるぐるばかり」という場合の運筆についてはこちらでまとめています。
2歳で丸が描けないのは遅い?ぐるぐるでも大丈夫?お絵描きと運筆のコツ
迷路がうまくできないときの、簡単なところからの始め方はこちらです。
2歳で迷路ができないのは普通?うまく進めない理由と簡単な始め方
パズルができないときも、年齢より今の難易度に合わせて進める方法を紹介しています。
2歳でパズルができないのは普通?何ピースから?簡単な始め方と教え方
2歳は、はさみなどの手先遊びだけでなく、靴下を履くなどの身支度も「自分でやってみたい」が増えてくる時期です。靴下がうまく履けないときの手伝い方や練習方法はこちらでまとめています。
2歳のはさみについてよくある質問
2歳ではさみが使えないのは遅いですか?
2歳ではさみが使えないという一点だけで「遅い」と判断することはできません。2歳対象のはさみ教材でも、最初は1回切りから少しずつ進む構成です。今できるところから始めてみましょう。
はさみは何歳から使えますか?
2歳を対象にした子ども向けはさみ教材はあります。ただし、年齢だけで開始時期を決めるのではなく、子どもの興味や様子、商品の対象年齢、安全に見守れる環境なども確認して始めましょう。
2歳ならどのくらい切れればいいですか?
「2歳なら連続切りまでできる」といった一律の公的な基準はありません。最初は1回切りでも十分です。できるようになったら、短い直線、連続切り、曲線というように少しずつ進めます。
紙を一人で持てなくても大丈夫?
最初は大人が紙を持ってサポートする方法もあります。わが家も最初は私が紙を持ち、娘ははさみの開閉に集中しました。慣れてから少しずつ自分で紙も持つようになりました。
はさみを嫌がるときはどうする?
無理に続ける必要はありません。お絵描き、シール、パズル、粘土など別の手先遊びを楽しみ、しばらくしてからまた試してもよいでしょう。
まとめ|2歳のはさみは1回切りからゆっくりでOK
2歳ではさみがうまく使えなくても、最初から線に沿って連続して切れる必要はありません。
わが家でも2歳を少し過ぎてから、ママが紙を持ち、「ちょきん」と1回切るところから始めました。
細長い紙、短い線、自由に切る遊びなどを繰り返しているうちに、自分で紙も持てるようになり、2歳後半には線に沿った連続切りまでできるようになりました。
わが家で大切にしたこと
最初から上手に切らせるより、まずは安全にたくさん「ちょきん」とすること。
難しいところは大人が手伝い、できるところだけ本人に任せました。
折り紙や工作など、自由にはさみを使う遊びも取り入れながら少しずつ慣れていきました。
同じ2歳でも、できることや興味を持つ時期には個人差があります。今の子どもが「ちょっとやってみたい」と思える難易度から始めてみてください。