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1歳が絵本をめくるだけでも大丈夫?最後まで聞かないときの関わり方

chirairo編集部

教材編集者歴15年以上・2児のママ。 教材制作の経験と実体験をもとに、家庭学習・教材選び・子どもの育ちについて発信しています。

「1歳の子に絵本を読もうとすると、次々ページをめくってしまう」「最後まで聞かないけれど、このままでいいのかな」と迷うことはありませんか。

1歳のころは、絵本を開いたり閉じたり、ページをめくったりすることを楽しむ場合もあります。最後まで読み切ることにこだわらず、開いたページを一緒に楽しんでみてくださいね。

わが家でも、上の子はお話を最後まで聞くことが多かった一方、下の子は次々めくるタイプでした。同じ1歳でも、絵本との関わり方は違っていました。

この記事では、図書館の案内とわが家の実体験をもとに、絵本をめくるだけのときの関わり方や、絵本選びのヒントを紹介します。

1歳が絵本をめくるだけでも、最後まで読もうとしなくて大丈夫

せっかく読み始めたのに次のページへ進んでしまうと、文章を読み切ってからめくらせたくなるかもしれませんね。

ただ、東京都立図書館は、0〜1歳の子が絵本をすぐ閉じたり、最後まで聞けなかったりする場合について、通して読むことにとらわれず、子どもの気持ちに合わせて楽しむよう案内しています。

開いたページの絵に言葉を添えることも、そこで紹介されている関わり方のひとつです。出典:東京都立図書館「家庭での読書について教えてください<0歳から1歳>」

POINT

「1冊読み終える」ことを、その日のゴールにしなくても大丈夫です。子どもが見ている絵を一緒に眺めたり、ひとこと話しかけたりするところから楽しんでみましょう。

めくっている姿だけでは、お話に興味がないのか、ページを動かすことを楽しんでいるのかまでは分かりません。「聞いてくれない」と決めつけず、どこで手を止めるか、どんな絵を見るかを眺めてみてもよいですね。

わが家も、上の子は聞くタイプ・下の子はめくるタイプでした

実体験

上の子は、1歳のころから最後まで聞くことが多い子でした。一方、下の子は親から絵本に誘うことが多く、読み始めると次々にページをめくっていました。

下の子には自由にめくらせながら、開いたページの絵を見て言葉を添えていました。私は「楽しそうならいいかな」という気持ちで、一緒に絵本を見ていました。

しばらくはめくる遊びが中心でしたが、その後、少しずつお話も聞くようになりました。

聞くようになった理由は一つに決められませんが、きょうだいを見ていて、絵本の楽しみ方や変わっていくペースはそれぞれなのだと感じました。

次々めくる・すぐ閉じるときの関わり方

ここからは、子どもの様子に合わせた関わり方の例を紹介します。声かけはそのまま言う必要はないので、使いやすいものから試してみてくださいね。

子どもの様子関わり方声かけ例
次々めくる手が止まったページを一緒に見る「ねこがいたね」
同じページに戻るそのページを繰り返し楽しむ「また、ここだね」
すぐ閉じる無理に開き直さず、いったん終える「おしまいにしようか」
途中で離れる読み続けることにこだわらず、別の機会にする「また見ようね」

次々めくるときは、手が止まったページにひとこと添える

めくる速さに合わせて、全文を急いで読む必要はありません。いったん読むのをやめて、子どもがページを開く様子を見てみましょう。

手が止まったら、そこに描かれているものを「ねこだね」「車がいるね」と短く言ってみてもよいですね。文章を全部読む方法に加えて、絵を一緒に見る方法も選べます。

同じページに戻るときは、繰り返しを一緒に楽しむ

同じところへ戻るときは、「先へ進もう」と急がず、そのページをもう一度見てみましょう。

広島県読書推進運動協議会の絵本ガイドでも、同じ絵本を繰り返し求めることを、本を好きになるための大切な体験として紹介しています。毎回違う本や違うページへ進めなくてもよいのですね。出典:「赤ちゃんと楽しみたい絵本ガイド」Q&A(PDF)

閉じる・離れるときは、いったん終えてみる

絵本を閉じたり、別の遊びへ向かったりしたら、いったん終わりにしてみましょう。閉じるたびに開き直したり、座らせ直したりしなくても大丈夫です。

「また見ようね」と本を置き、次は親子ともに余裕のあるときに誘ってみてください。その場で読み終えることを目指さなくても、次に開く機会は作れます。

答えを求めすぎず、絵や音を一緒に楽しむ

声をかけるときは、「これは何?」「何色?」という質問だけにしなくてもよいでしょう。「わんわんだね」「雨だね」など、答えなくても楽しめる言葉を添える方法もあります。

自分から指をさしたり、声を出したりしたら、その反応に返してみてください。反応を引き出そうと頑張りすぎず、親も気楽に一緒のページを眺めてみましょう。

絵本を選ぶときは、扱いやすさと子どもの好みを見てみよう

めくるだけだからといって、すぐに絵本を買い替える必要はありません。まずは手持ちの本で関わり方を変え、別の本も試したくなったら、次の点を見てみましょう。

自分で扱いやすい、丈夫なつくりを確認する

自分でめくりたがるなら、厚い紙でできたボードブックも選択肢です。薄いページを扱いにくそうにしているときは、親がそっと支えてもよいですね。

丈夫な本でも傷むことはあるので、破れたページや外れかけた部品がないかを確認し、大人がそばで一緒に見てください。

身近なものや、好きなものが出てくる本も試す

動物、乗り物、食べ物など、普段気にしているものが登場する絵本を探してみる方法もあります。反応が薄い日は、別の本を次々試すより、そこで終えても構いません。

図書館で本を選ぶときは、「1歳で、自分でどんどんめくりたがります」と伝えて相談してみてもよいでしょう。

わが家で好きだったのは『いないいないばあ』『じゃあじゃあびりびり』

わが家で1歳のころに好きだった絵本には、『いないいないばあ』と『じゃあじゃあびりびり』があります。どのお子さんにも合うという意味ではありませんが、絵本を選ぶときの一例として紹介します。

『いないいないばあ』は、松谷みよ子さんが文、瀬川康男さんが絵を手がけた童心社の絵本です。動物たちの「いないいないばあ」を楽しめます。詳しくは童心社の作品紹介で確認できます。

『じゃあじゃあびりびり』は、まついのりこさん作・絵、偕成社の絵本です。身近なものと音が登場し、リズムのある言葉を楽しめる内容です。出版社は、現在の通常版を厚い紙のボードブックとして紹介しています。詳しくは偕成社の作品紹介をご覧ください。

この2冊を使えば最後まで聞くようになる、ということではありません。手持ちの本や図書館の本も含めて、その子が手を伸ばす一冊を探してみてくださいね。

1歳の絵本について、よくある疑問

同じ絵本ばかり持ってくるときは、別の本も読ませたほうがいい?

無理に別の本へ変えなくてもよいでしょう。好きな一冊を繰り返し見ながら、別の本は興味を示したときに開く、という取り入れ方もできます。選べるように置いておく程度から試してみてください。

毎日、何冊か読むように決めたほうがいい?

冊数を決めることで親の負担が増えるなら、まずは一緒に楽しめるときに開くところから始めてみましょう。1ページで終わる日や、絵本を開かない日があっても、その分をまとめて読もうとしなくて大丈夫です。

東京都立図書館は、絵本を親子の気持ちのやり取りに役立つものとして紹介し、絵本がなくても気持ちを交わせれば十分だと案内しています。絵本以外の話しかけや遊びも大切にしたいですね。

絵本以外のことばのやり取りも気になるときは?

この記事は、絵本の楽しみ方を紹介するもので、発達を判断するものではありません。絵本だけでなく日常のやり取りでも気がかりがある場合は、普段の様子をメモして、市区町村の保健センターやかかりつけの小児科などで相談してみてください。

健診も、気がかりを伝える機会になります。相談のために「絵本を最後まで聞けるようにする」と練習する必要はなく、普段どんな様子なのかを伝えられるとよいですね。参考:こども家庭庁「乳幼児健診に関する取組み」

まとめ|最後まで読むことより、一緒に楽しめるひとときを

1歳の絵本は、毎回最初から最後まで読み終えることを目指さなくても大丈夫です。次々めくるなら手が止まったページを一緒に見て、閉じたり離れたりするときは、いったん終えてみましょう。

わが家でも、上の子と下の子では楽しみ方が違いました。「今日はこの絵を一緒に見られたね」くらいの気持ちで、お子さんとの時間を楽しめるとよいですね。

絵本以外にも、その日の気分に合わせて遊びを選びたい方は、1歳のころに楽しんでいた知育遊び・室内遊びも参考にしてみてください。積み木、型はめ、シール貼りなど、わが家の実体験を紹介しています。

参考文献・参考資料

一般的な説明は以下の資料を参照し、実体験とは分けて記載しています。声かけの例は、本記事で提案する例です。確認日:2026年10月21日。

東京都立図書館「家庭での読書について教えてください<0歳から1歳>」

広島県読書推進運動協議会「赤ちゃんと楽しみたい絵本ガイド」令和2年度改訂版(PDF)

童心社『いないいないばあ』作品紹介

偕成社『じゃあじゃあびりびり』作品紹介

偕成社「あかちゃんがよろこぶ!『じゃあじゃあびりびり』のひみつ」

こども家庭庁「乳幼児健診に関する取組み」

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