「4歳になったし、そろそろ習い事を増やしたほうがいい?」
「スイミングと英語をやっているけれど、さらにピアノを始めたら多すぎる?」
「周りの子はいくつも習っている気がして、何もしていないと少し焦る……」
年中くらいになると、習い事について考える機会がぐっと増えますよね。
体操、水泳、英語、ピアノ、ダンス、幼児教室。
魅力的なものがたくさんあるからこそ、「結局、4歳ならいくつまでがいいの?」と迷ってしまいます。
先に結論をお伝えすると、4歳の習い事に「○個まで」という決まった正解はありません。
「1〜2個までが適正」「3個以上は多すぎる」といった、公的に定められた基準があるわけでもありません。
大切なのは、習い事の個数そのものより、
- 週に何日予定が入るのか
- 移動にどれくらい時間がかかるのか
- 家庭練習が必要なのか
- 自由に遊ぶ時間が残っているか
- 睡眠や食事に影響していないか
- 何より、本人が楽しんでいるか
を見ること。
同じ「習い事2つ」でも、家庭や子どもによって負担はまったく違います。
この記事では、幼児教材の編集に携わってきた視点も交えながら、4歳・年中の習い事について「2つは多い?」「3つなら?」「週何回?」といった疑問を一つずつ整理します。
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4歳の習い事はいくつまで?まず結論
「結局、何個ならいいの?」
ここが一番気になるところですよね。
ただ、習い事については、個数だけで線を引くのはあまりおすすめできません。

「4歳なら○個まで」という基準はない
4歳だから1個、5歳になったら2個……という決まりはありません。
子どもの体力も違えば、園で過ごす時間も違います。
習い事の内容もさまざまです。
たとえば、
- 土曜日に水泳を週1回
- 平日に英語を週1回
という2つなら比較的予定を組みやすい家庭もあるでしょう。
一方で、
- ピアノ週1回+毎日の家庭練習
- バレエ週2回
なら、同じ「2つ」でも使う時間はかなり増えます。
だから私は、「何個?」ではなく「習い事に週何時間使っている?」まで見るほうが現実的だと思っています。
初めてなら1つから始めるのも十分
まだ習い事をしていないなら、一気に2つ、3つと始める必要はありません。
まずは気になるものを一つ体験してみる。
通い始めて、
「幼稚園のあとでも元気そう」
「楽しみにしている」
「生活リズムも崩れていない」
という様子なら、その後に2つ目を考えても遅くありません。
4歳は、習い事をたくさんこなすこと自体が目的になる年齢ではありません。
4歳で習い事をしていなくても焦らなくていい
「うちはまだ何もしていないけど大丈夫?」
という心配もあると思います。
でも、習い事は幼児期に必ずしなければならないものではありません。
文部科学省の幼稚園教育要領でも、幼児期には自発的な遊びが重要な学習として位置づけられています。
公園で虫を探す。
砂場で山を作る。
積み木を何度も積み直す。
ごっこ遊びで友達と相談する。
こうした時間も、4歳の子どもにとって大切な経験です。
「習い事をしていない時間=何も学んでいない時間」ではありません。
ちなみに、ベネッセが保護者947人を対象に行ったアンケートでは、初めて習い事を始めた年齢は4歳が最多でした。
4歳は習い事を検討し始めやすい時期の一つとはいえますが、「4歳までに始めなければ遅い」という意味ではありません。
4歳で習い事2つは多い?
4歳で習い事を2つ掛け持ちしている家庭は珍しくありません。
では、2つなら大丈夫なのでしょうか。
これも、答えは「その子と内容による」です。
週1回+週1回なら組みやすいケースも
たとえば、
月 なし
火 水泳
水 なし
木 英語
金 なし
土 家族でお出かけ
日 自由
というスケジュールなら、習い事が2つあっても予定のない日があります。
一方、
月 ピアノ練習
火 ピアノ
水 ピアノ練習
木 水泳
金 なし
土 ピアノ練習
日 家族でお出かけ
となれば、教室に行くのは週2回でも、子どもにとっては「習い事に関わる日」がかなり多くなります。
見るべきなのは教室へ行く回数だけではありません。
移動・着替え・準備・家庭練習まで含めて考えるのがポイントです。
「運動系+文化・学習系」という組み合わせもある
2つ習う場合、
- 水泳+英語
- 体操+ピアノ
- ダンス+幼児教室
など、タイプの違う習い事を選ぶ家庭もあります。
ただし、「運動系と学習系を1つずつやるのが理想」という意味ではありません。
水泳が大好きなら水泳だけでもいいですし、音楽が好きなら音楽に夢中になるのも素敵です。
「バランスよく習わせなきゃ」と親がカリキュラムを組みすぎなくても大丈夫。
本人が何に興味を持っているのかを出発点にしたいところです。
4歳で習い事3つは多すぎる?
「水泳も英語も好き。さらにピアノもやりたいと言い出した」
そんなときに気になるのが、3つは多すぎるのかという問題です。
3つだから即「多すぎ」とは言えない
3つという数字だけを見て、多すぎるとは判断できません。
たとえば、
- 水泳 週1回
- 英語 週1回
- 月2回の造形プログラミング教室
なら、生活に無理なく入る家庭もあるでしょう。
反対に、1つだけでも週3回の練習があったり、片道1時間もかかったりすれば負担は大きくなります。
ここでも見るべきなのは「3個」という数字より、生活全体の余白です。
週3〜4日が習い事になるなら一度スケジュールを見る
習い事が3つになると、どうしても予定が入る日が増えやすくなります。
そんなときは、1週間を紙に書き出してみるのがおすすめです。
「幼稚園から帰ったら毎日どこかへ移動している」
「夕食が遅くなる日が増えた」
「何も予定がない日がほとんどない」
という状態になっていないでしょうか。
大人でも毎日仕事のあとに予定が入っていたら疲れます。
4歳の子にも、「今日は何しようかな」と自分で決められる時間は残しておきたいものです。

4歳の習い事は週何回まで?
「個数じゃないなら、週何回までならいいの?」
と思いますよね。
こちらについても、4歳は週○回までという公的な基準は確認できません。
そのため、「週2回までならOK」「週3回以上はNG」と一律に線を引くのは避けたほうがいいでしょう。
幼稚園・保育園のあとの予定まで考える
大人からすると「習い事はたった1時間」と感じるかもしれません。
でも実際には、
園から帰る
↓
着替える
↓
教室まで移動する
↓
レッスン
↓
帰宅する
↓
夕食
↓
お風呂
↓
寝る
となります。
習い事そのものが1時間でも、その前後まで含めると2〜3時間使うこともあります。
だからこそ、「週何回」だけでなく、習い事がある日の生活全体を見てみてください。
「何もない日」を残せるか考えてみる
私は、4歳のスケジュールを考えるときに「予定のない時間」も一つのポイントだと思っています。
これは「必ず週○日は空けるべき」という意味ではありません。
ただ、
「今日は公園行く?」
「おうちで工作したい」
「ずっとブロックしていたい」
そんな日があってもいい。
幼児期は、大人に用意された活動だけではなく、自分から始める遊びの中でもたくさんのことを経験しています。
習い事で予定を埋める前に、自由に遊べる時間が残っているかも確認してみてください。
もしかして多すぎる?習い事を見直したいサイン

習い事が多いかどうかは、周りと比べるより子どもの様子を見るほうがわかりやすいことがあります。
たとえば、
- 習い事の日になると毎回強く嫌がる
- 帰宅するといつもぐったりしている
- 習い事のために就寝時間が遅くなる
- 夕食やお風呂が慌ただしくなっている
- 自由に遊ぶ時間がほとんどない
- 家庭練習をめぐって親子げんかが増えた
- 以前は好きだったのに楽しそうではなくなった
- 「休みたい」「やめたい」という言葉が増えてきた
といった変化が続くなら、一度スケジュールを見直してみてもよさそうです。
ただし、1回「行きたくない」と言っただけで辞める必要もありません。
眠かった。
その日は家で遊びたかった。
先生が変わった。
難しい課題があった。
友達との間で何かあった。
理由はいろいろ考えられます。
まずは「どうして行きたくないの?」と話を聞いてみて、嫌がる状態が続くなら、回数を減らす・曜日を変える・一度休むなどを考えてみるといいでしょう。
4歳で習い事を掛け持ちするメリット
習い事を複数すること自体が悪いわけではありません。
いろいろな経験ができる
4歳では、まだ「自分はこれが得意」とはっきりわからない子も多いでしょう。
実際に水に入ったり、楽器に触ったり、踊ったりして初めて、
「これ好き!」
が見つかることがあります。
子どもの「好き」を見つけるきっかけになる
親が「この子にはピアノが合いそう」と思っていても、実際には体操に夢中になるかもしれません。
逆もあります。
幼児期の習い事は、将来の進路を決めるというより、いろいろな世界に触れる機会として考える方法もあります。
園や家庭とは違う人と関われる
習い事では、園とは違う先生や友達と出会うこともあります。
いつもと違う場所で活動する経験そのものが、子どもにとって新鮮なこともあるでしょう。
掛け持ちするデメリットも考えておこう
一方で、数が増えれば負担も増えます。
自由時間が減る
習い事を一つ増やせば、その分だけ移動や準備の時間も増えます。
特に平日の夕方は、食事・入浴・就寝まで意外と時間がありません。
お金がかかる
月謝だけではなく、
- 入会金
- 教材費
- 道具代
- ウェア代
- 発表会費
- 検定料
- 交通費
などが必要になる習い事もあります。
「月謝だけなら大丈夫」と思って始めたら、思ったより費用がかかった、ということも。
始める前に、年間でどのくらい必要になるのか確認しておくと安心です。
親の負担も増える
意外と見落としやすいのがここです。
4歳は多くの場合、一人で教室へ通えません。
送迎、待ち時間、持ち物の準備、家庭練習。
兄弟姉妹がいれば、さらにスケジュール調整が必要になります。
親が無理をしすぎないことも、習い事を長く続けるためには大事な条件です。
4歳の習い事、おすすめの組み合わせは?
組み合わせに正解はありませんが、迷っているなら「何を伸ばしたいか」より、まず何を楽しめそうかから考えてみるのがおすすめです。
体を動かすのが好き
水泳、体操、ダンス、サッカーなど。
特に体を動かすのが好きな子なら、まず運動系を一つ選び、ほかは家で絵本やワークを楽しむ方法もあります。
音楽が好き
ピアノ、リトミック、音楽教室など。
歌ったり踊ったりするのが好きなら、体験レッスンで反応を見てみるとわかりやすいでしょう。
英語に興味がある
英会話教室なども選択肢です。
ただ、「4歳から始めないと遅れる」と焦る必要はありません。
本人が英語の歌や言葉に興味を示しているなら、体験してみるところからで十分です。
習い事1つ+家庭学習もあり
個人的に、幼児期にはこの組み合わせも使いやすいと思っています。
たとえば、
水泳週1回+家で市販ワークを10分程度
なら、教室への送迎を増やさず、子どもの様子に合わせて家庭学習ができます。
疲れている日はやらなくてもいいし、「もっとやりたい!」という日は少し増やしてもいい。
家庭学習は予定を固定しなくていいのが大きなメリットです。
習い事を増やすか迷っているなら、「本当に教室へ通う必要がある?」と一度考えてみてもいいと思います。
習い事を増やす前に確認したい7つのこと
2つ目、3つ目を始める前に、次の項目をチェックしてみてください。
- 子ども本人がやってみたいと言っている
- 園のあとでも無理なく通えそう
- 自由に遊ぶ時間が残る
- 睡眠時間を削らずに済む
- 家庭練習が必要なら親子で続けられそう
- 送迎が家族の大きな負担にならない
- 費用を無理なく払い続けられる
ただし、「5個当てはまったらOK」のように点数で判断するものではありません。
家庭によって優先順位は違います。
気になる項目があるなら、「今始めなくてもいいかも」と考える材料にするくらいで十分です。

「やりたい!」と言われたら全部やらせる?
4歳になると、
「○○ちゃんがやってるから私もやりたい!」
と言うこともありますよね。
そんなとき、いきなり入会する必要はありません。
まず体験してみる
子どもの「やりたい!」は大切にしたいもの。
でも、想像していた習い事と実際のレッスンが違うこともあります。
まずは見学や体験レッスンを利用して、
「楽しかった?」
「また行きたい?」
と本人の反応を見るのがおすすめです。
一度に増やさない
3つ興味があるなら、3つ同時に始めるのではなく、まず一つ。
生活に慣れてから次を考えます。
そうすると、「どの習い事が負担になっているのかわからない」という状態も防ぎやすくなります。
辞めることを「失敗」にしなくていい
始めたからには何年も続けなければ。
そう考えると、親も子も苦しくなります。
もちろん、少し難しくなっただけですぐ辞める必要はありません。
でも、しばらく続けても本人が楽しめず、生活にも負担が出ているなら、別の選択肢を考えてもいいでしょう。
一度やってみたからこそ、「これは自分には合わなかった」とわかることもあります。
教材編集者として考える、4歳で習い事より大切にしたいこと
仕事で幼児向け教材に関わっていると、
「小学校までにどこまでできるようにすればいい?」
「今のうちに何を習わせたらいい?」
と考えたくなる気持ちはとてもよくわかります。
文字、数、英語、運動、音楽。
できることを増やそうと思えば、いくらでも予定を入れられます。
でも、4歳の生活すべてを「何かを身につけるための時間」にする必要はないと思っています。
公園でどんぐりを集める。
何度も同じ絵本を読む。
折り紙がうまく折れなくて試行錯誤する。
ブロックで昨日より大きな家を作る。
「なんで空は青いの?」と聞く。
こういう時間にも、子どもの学びはたくさんあります。
文部科学省も幼児期の教育では、自発的な活動としての遊びを重要な学習として位置づけています。
だから習い事を選ぶときも、
「何を習わせれば将来役に立つ?」
だけではなく、
「今、この子は何を楽しんでいる?」
という視点を忘れたくありません。
習い事が0個でも、1個でも、3個でも。
その子がよく遊び、よく眠り、毎日を楽しめているなら、「周りより少ないから」という理由だけで予定を増やす必要はないと思います。
4歳の習い事についてよくある質問
4歳で習い事0個は少ない?
習い事は必須ではないため、0個だから少なすぎるとは言えません。
家庭で遊んだり、公園へ行ったり、絵本を読んだりする時間も幼児期には大切です。
周りの人数ではなく、本人が何かやりたがっているかを基準に考えてみてください。
4歳で習い事2つは多い?
2つだから多いとは限りません。
週1回ずつなのか、家庭練習があるのか、移動時間が長いのかによって負担は変わります。
個数より1週間全体のスケジュールを見るのがおすすめです。
4歳で習い事3つは多すぎる?
3つ=多すぎるとは一概に言えません。
ただ、予定のない日がほとんどない、睡眠が遅くなる、本人が疲れているといった状態なら見直すきっかけにしてもよいでしょう。
4歳の習い事は週何回がいい?
「週○回まで」という一律の基準はありません。
園生活、移動時間、家庭練習、自由遊び、睡眠などを含めて判断します。
年中から習い事を始めるのは遅い?
年中からだから遅いとは言えません。
保護者947人を対象にしたベネッセのアンケートでは、初めて習い事を始めた年齢として4歳が最多でした。
年齢だけを理由に焦らず、本人が興味を持ったタイミングで検討してみてください。
習い事を嫌がったら辞めてもいい?
まずは嫌がる理由を確認してみましょう。
一時的な気分なのか、疲れているのか、先生や環境が合わないのか、習い事そのものが嫌なのかで対応は変わります。
嫌がる状態が長く続く場合は、休会や曜日変更、退会なども含めて考えて構いません。
まとめ|4歳の習い事は「何個」より生活の余白で考えよう
4歳の習い事には、「○個までなら正解」という決まりはありません。
2つでも余裕のある子はいますし、一つでも疲れてしまう子はいます。
だから、
習い事の数だけで判断しない。
これが一番大切です。
増やすときには、
- 週に何日予定が入る?
- 移動時間は?
- 家庭練習は?
- 自由に遊べる?
- 睡眠は十分?
- 本人は楽しんでいる?
- 親も無理なく続けられる?
まで含めて考えてみてください。
周りの子が3つ習っているからといって、わが子にも3つ必要なわけではありません。
反対に、本人がいろいろなことに興味を持ち、生活に無理なく取り入れられるなら、複数の習い事を経験する選択肢もあります。
「みんなはいくつ?」
より、
「今のわが子には、どのくらいが心地よさそう?」
4歳の習い事は、そんな基準で選んでみてはいかがでしょうか。
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