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3歳で間違い探しができないのは大丈夫?苦手な理由とヒントの出し方

「3歳なのに、間違い探しが全然できない」

「2枚の絵を見せても、どこを探せばいいのかわかっていないみたい」

「3歳向けのワークなのにできないけれど、大丈夫?」

そんなふうに気になることはありませんか。

わが家の長女も、1〜2歳ごろから動画に出てくる間違い探しには興味を示していましたが、ワークで実際に取り組み始めた3歳前半ごろは、「2枚の絵を見比べて、違うところを探す」という遊び方そのものが、まだよくわかっていない様子でした。

大きな違いなら見つけられることもありましたが、細かい違いになると難しそう。

そこで、「この辺見てみて」「こっちは赤で、こっちは……?」と、見る場所や比べるポイントを少しずつ絞っていました。

その後はだんだんできるようになり、4歳ごろには間違い探し自体を楽しむようになりました。

POINT
3歳で間違い探しがうまくできなくても、「考える力がない」と決めつける必要はありません。まずは、ルールがわかっているか、2枚の同じ場所を見比べられているか、違いが細かすぎないかなど、どこで難しくなっているのかを分けて見てみるとわかりやすいです。

この記事では、教材編集の仕事に携わってきた経験と、わが家で3歳から4歳にかけて間違い探しに取り組んだ実体験をもとに、3歳で間違い探しができない理由や、家庭で試しやすいヒントの出し方を紹介します。

3歳で間違い探しができないのは大丈夫?

まず、「3歳なのに間違い探しができない=遅い」と考える必要はありません。

3歳から対象になっている間違い探し教材は実際にありますが、対象年齢は「その年齢の子なら全員できる」という意味ではありません。

同じ「間違い探し」でも、

  • 色がまったく違う
  • 物が1つ増えている・減っている
  • 形が大きく違う
  • 小さな模様だけが違う
  • 線の向きや細かい部分だけが違う

など、問題によって難しさは大きく変わります。

学研でも、3〜5歳を対象とした間違い探し教材が出版されています。つまり3歳ごろから楽しめる遊びのひとつではありますが、3歳になったら必ず自力で解けるようになる、という一律の目安ではありません。

教材編集者MEMO
同じ対象年齢でも、問題の情報量や違いの大きさ、探す数によって難易度は変わります。「3歳用だからできるはず」ではなく、今の子どもがどこまでならわかるかを見ながら難易度を調整するほうが取り組みやすくなります。

「何歳ならできる?」より、どこで困っているかを見る

間違い探しができないときに、まず見てみたいのは「正解できたか」だけではありません。

  • 2枚の絵を見ることはできている?
  • 同じ場所を見比べている?
  • 「違うところを探す」というルールがわかっている?
  • 大きな違いなら気づける?
  • ヒントを出すと見つけられる?

このように分けると、「間違い探しができない」というひとことで終わらず、今どこが難しいのかが見えやすくなります。

わが家では3歳前半、2枚を見比べる意味がわかっていませんでした

長女は、1〜2歳ごろから動画の中に時々出てくる間違い探しには興味をもっていました。

画面を見ながら楽しそうにしていたので、私は「間違い探し自体はわかっているのかな」と思っていたんです。

ところが、3歳前半ごろにワークの間違い探しをやってみると、思っていたより難しそうでした。

実体験
最初は、「2枚の絵の同じ場所を見比べて、違うところを見つける」という意味自体がよくわかっていない様子でした。一方で、色や形が大きく違うところなら見つけられることもありました。

この経験から、「間違い探しに興味があること」と、「間違い探しのルールを理解して自分で解けること」は別なんだと気づきました。

動画なら、大人やキャラクターの進行を見ながら楽しめます。

でもワークでは、自分で

  • 左右の絵を見る
  • 同じ場所を探す
  • 違いがあるか判断する
  • 見つけた場所を答える

必要があります。

3歳の娘には、この「見比べ方」を覚えるところから必要だったようです。

間違い探しでは何をしている?できない理由を分解してみよう

大人にとっては何気なくできる間違い探しですが、よく考えてみると、いくつかのことを続けて行っています。

① 2枚の絵を見る

まず、片方だけを見るのではなく、2枚の絵に視線を動かします。

最初は好きな絵だけを見ていたり、左右を行き来せず1枚だけを眺めていたりすることもあります。

② 同じ場所を対応させる

次に、「左の帽子」と「右の帽子」、「左の犬」と「右の犬」というように、2枚の中の同じ場所や同じ物を対応させます。

わが家では、ここが最初は特にわかりにくそうでした。

③ 色・形・数などを比べる

同じ場所を見つけたら、今度は「同じかな?違うかな?」と比べます。

大きな色の違いなら気づきやすくても、小さな模様や線の違いになると一気に難しくなることがあります。

④ 「ここが違う」と判断する

違いに気づくだけでなく、それを「答え」として判断します。

「なんか違う気がする」まではわかっていても、どこを指せばいいかわからないこともあります。

⑤ 見つけたところを指さす

最後に、見つけた場所を指さしたり、丸をつけたりして答えます。

つまり「間違い探しができない」といっても、すべてが難しいとは限りません。

POINT
「見つけられない」ではなく、「2枚を見比べていない」「同じ場所を対応させにくい」「違いが細かすぎる」など、どこで止まっているかを見ると、ヒントも出しやすくなります。

3歳で間違い探しが難しくなりやすい4つの理由

1.間違い探しのルールがまだわかっていない

わが家がまさにこれでした。

「2枚の絵はほとんど同じ。でも、一部だけ違うところがあるから探してね」というルールは、大人には当たり前でも、初めての子には説明が必要です。

適当にいろいろな場所を指したり、好きな絵を指したりしていても、問題文を聞いていないとは限りません。

まずは遊び方自体を一緒に経験してみます。

2.同じ場所を見比べるのが難しい

片方の絵で見たものを、もう片方の絵の中から探して比べます。

絵の中に物がたくさん描かれているほど、対応する場所を見つけにくくなります。

3.違いが細かすぎる

娘も、大きな違いなら見つけられることがありました。

一方で、「ボタンの数が1つ違う」「小さな線がない」といった細かい違いは難しくなります。

最初は「できない」のではなく、問題の難易度が高すぎる可能性もあります。

4.探す範囲が広すぎる

絵全体を「どこか違うよ」と探すのは、見る範囲がかなり広くなります。

人物や物が多い複雑な絵では、「どこから見たらいい?」となりやすいです。

わが家で効果があった間違い探しのヒントの出し方

3歳のころは、「自分で見つけるまで絶対に教えない」というやり方にはしていませんでした。

むしろ、「こうやって見比べるんだよ」と一緒にやるイメージでした。

① 「この辺見てみて」で探す範囲を狭める

絵全体を探すのが難しそうなら、

「この辺、見てみて」

と場所を絞っていました。

いきなり答えの場所を指すのではなく、「上のほう」「この子の服のあたり」くらいに絞ると、自分で見つけられることもありました。

② 「こっちは赤で、こっちは?」と比べるポイントを示す

娘に特に使っていたのが、この声かけです。

「こっちは赤だね。こっちは……?」

「どこが違う?」だけでは範囲が広すぎても、「色」に注目すると比べやすくなります。

色だけでなく、

  • 「こっちは3個あるね。こっちは?」
  • 「こっちには帽子があるね」
  • 「この丸の形、こっちはどう?」

というように、比べるポイントを1つにすると考えやすくなります。

③ 片方を指さして、もう片方の同じ場所を探す

左右を対応させる意味がまだわかりにくそうなら、片方の絵を指して、

「こっちにも同じものあるかな?」

と探してみます。

これを繰り返すうちに、「同じ場所どうしを比べる」という間違い探しの見方が少しずつわかってきました。

④ 大きな違いから一緒に探す

最初から細かい違いを探させず、色・大きさ・ある/ないなど、わかりやすい違いから。

娘も、大きな違いなら比較的見つけやすそうでした。

一度「見つけた!」を経験すると、そのあとも探してみようという気持ちにつながりやすかったです。

⑤ わからなければ答えを教えてもOK

ヒントを出してもわからないときは、答えを一緒に見てもいいと思います。

「ここが違うよ。こっちは赤で、こっちは青だね」と実際に比べれば、「違うところを探すってこういうことか」と遊び方を知る経験になります。

実体験
わが家では、間違い探しをテストのように扱わず、最初は一緒に見比べる遊びとして取り組みました。自力で全部見つけることより、「違うところを探すってこういうことなんだ」とわかることを優先していました。

3歳でも取り組みやすい間違い探しの選び方

問題を選ぶときは、「3歳向け」と書いてあるかだけでなく、中身を見てみるのがおすすめです。

違いが大きくてわかりやすい

最初は、

  • 赤と青で色が違う
  • 大きい・小さいが違う
  • ある・ないが違う
  • 数が大きく違う

など、ひと目で比べやすいものが取り組みやすいです。

絵がごちゃごちゃしすぎていない

登場する物が多く、背景にも細かい絵がたくさんある問題は、見る場所を決めるだけでも難しくなります。

初めのうちは、主役になる物が大きく描かれたシンプルな絵のほうが見比べやすいでしょう。

探す数が少ない

3個ある問題でも、必ず3個全部見つける必要はありません。

1個見つけて「できた!」で終わるところから始めてもOKです。

子どもが好きな絵柄・題材

動物、食べ物、乗り物など、本人が好きな題材なら、そもそも絵を見ることを楽しみやすくなります。

市販ワークを選ぶときも、「今できるか」に加えて「本人がやりたがるか」を見て選ぶと使いやすいです。

3歳向けの市販ワークを、ひらがな・数字・ちえなど目的別に比べたい方はこちらも参考にしてください。

3歳におすすめの市販ワーク10選|ひらがな・数字・ちえを教材編集者が比較

間違い探しが苦手でも「考える問題が苦手」とは限らない

ここは、わが家で特に感じたことです。

娘は3歳前半のころ、間違い探しは難しそうでした。

でも、ほかの「ちえ問題」まで苦手だったわけではありません。

実体験
絵探しは、絵本で以前から取り組んでいたこともあって、間違い探しよりわかりやすそうでした。パズルやシール問題も大好きでした。

つまり娘の場合、「考える問題が苦手」だったのではなく、間違い探し特有の「2枚の絵の同じ場所を対応させて比べる」という部分が、まだ難しかったのだと思います。

これは、ひとつの課題ができないときに大切な見方だと感じています。

たとえば、

  • 絵探しならできる
  • パズルなら好き
  • シール問題なら取り組む
  • 同じもの探しならわかる

のであれば、「ちえ問題全般が苦手」と決めつける必要はありません。

今わかりやすい遊びを続けながら、ときどき間違い探しにも戻ってみるくらいで十分です。

パズルも、最初はピース数や形によって難しさがかなり変わります。わが家のパズルの進め方はこちらにまとめています。

間違い探しより先にやりやすかった遊び

間違い探しがまだ難しいなら、似た要素をもつ別の遊びを楽しむ方法もあります。

絵探し

わが家では特に絵探しが取り組みやすそうでした。

「猫はどこ?」「赤い車を探して」のように、1枚の絵の中から目的の物を探します。

2枚を行き来して比べなくてよいので、間違い探しより遊び方を理解しやすい子もいると思います。

同じもの探し

「このりんごと同じものはどれ?」のように、見本と同じ絵を探します。

「同じ」を見つける経験は、2つの絵を対応させて見る練習にもつながります。

パズル

パズルも、絵や形をよく見る遊びのひとつです。

娘はパズルが好きだったので、間違い探しが難しい時期にもよく遊んでいました。

シール問題

シール問題も大好きでした。

答えを鉛筆で書かなくても、選んで貼るだけで取り組めるので、「わかった!」を感じやすい問題もあります。

間違い探しを嫌がるときは無理に続けなくてOK

間違い探しを出すたびに嫌がるなら、その日はやめても大丈夫です。

3歳は、その日の気分や疲れでも取り組み方が大きく変わります。

1個見つけたら終わりでもいい

「5個全部探す」ことより、1個見つけて楽しく終わるほうが、その子には合っていることもあります。

絵探しや好きな問題に変える

間違い探しで止まったら、絵探し、シール、パズルなど、今楽しめる問題へ変えてOKです。

ワーク全体を嫌がるなら別の理由も考える

間違い探しだけでなく、ワークを開くこと自体を嫌がるなら、問題の種類とは別の理由があるかもしれません。

難しすぎる、疲れている、今は別の遊びをしたいなど、3歳がワークを嫌がる理由はいろいろあります。

3歳がワークを嫌がるのはなぜ?やらないときに試したい7つのこと

間違い探しで使うのは「よく見る・比べる・気づく」力

間違い探しは、左右の絵をよく見て、同じところと違うところを比べる遊びです。

学研の幼児向け間違い探し教材でも、間違い探しや絵探しを通して観察することや集中して取り組むことをねらいのひとつとしています。

ただし、「間違い探しをたくさんやれば○○能力が必ず伸びる」と考える必要はありません。

幼児期は、間違い探しだけでなく、絵本、パズル、シール、外遊び、工作など、さまざまな遊びの中で「見る」「考える」「試す」経験を重ねていく時期です。

文部科学省の幼稚園教育要領解説でも、幼児が遊びや生活の中で周囲に関わり、発見したり、自分なりに考えたりする過程を大切にすることが示されています。

教材編集者MEMO
間違い探しを「正解できるかを見るテスト」にするより、「ここは同じかな?」「こっちはどう?」と親子で見比べる遊びとして使うほうが、3歳には取り入れやすいと感じています。

3歳の間違い探しについてよくある質問

間違い探しは何歳からできますか?

3歳から対象になっている間違い探し教材はありますが、「○歳なら必ずできる」という一律の基準はありません。

絵の複雑さや違いの大きさによって難易度も変わるため、大きくわかりやすい違いから試してみるとよいでしょう。

3歳で間違い探しができないのは遅いですか?

できないことだけを見て「遅い」と判断する必要はありません。

まずはルールがわかっているか、2枚の同じ場所を見比べられているか、大きな違いなら気づけるかなどを見てみましょう。

3歳なら違いはいくつくらいがいいですか?

「3歳なら○個」という決まりはありません。

最初は1個見つけたら終わるくらいでもOK。慣れてきたら、2個、3個と増やしていけば十分です。

ヒントを出したら間違い探しの意味がなくなりませんか?

最初はヒントを出して大丈夫です。

「この辺を見てみよう」「こっちは赤で、こっちは?」と見る場所や比べるポイントを示すことで、間違い探しの見方を理解しやすくなります。

答えを教えても大丈夫ですか?

わからないときは、一緒に答えを確認してOKです。

「ここが違うね」と左右を見比べること自体が、遊び方を知る経験になります。

間違い探しが苦手な子には何をすればいいですか?

絵探し、同じもの探し、パズル、シール問題など、本人が楽しめる遊びからで大丈夫です。

間違い探しだけが苦手でも、ほかのちえ問題まで苦手とは限りません。

まとめ|3歳は「できるか」より見比べ方を知るところから

わが家では、3歳前半のころは、2枚の絵を見比べる意味自体がまだよくわかっていない様子でした。

でも、大きな違いなら見つけられることがあり、

  • 「この辺見てみて」と範囲を狭める
  • 「こっちは赤で、こっちは?」と比べるポイントを示す
  • 同じ場所を一緒に探す
  • わからなければ答えを一緒に見る

というように手伝っていました。

少しずつ見比べ方がわかるようになり、4歳ごろには間違い探しが好きになりました。

3歳の今できないからといって、急いで難しい問題を何度もやらせなくても大丈夫。

まずは大きな違いを一緒に見つけて、「わかった!」「見つけた!」を楽しむところから始めてみてください。

年少の家庭学習全体で「何をやればいい?」と迷っている方は、こちらの記事も参考にしてください。

年少の家庭学習は何する?3・4歳でやってよかったことと教材の選び方

参考文献・参考資料

  • Gakken「はじめてのおけいこノート まちがいさがし」
  • 文部科学省「幼稚園教育要領解説」
  • 文部科学省「幼稚園教育要領」

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