「3歳なのに、折り紙を半分に折れない」
「角と角がうまく合わないし、途中からは親が作っているけれど、これでいいのかな?」
3歳ごろになると、幼稚園やおうちで折り紙に触れる機会も増えますよね。簡単そうな折り方でも、子どもにやってもらうとなかなかうまくいかず、気になることもあると思います。
わが家でも、3歳のころは角を合わせたり、難しいところを一人で折ったりするのはまだ大変そうでした。でも、親が少し手伝えば、簡単な作品を作って楽しめていました。
POINT|3歳の折り紙はどう考えればいい?
3歳で折り紙を一人で完成できなくても、それだけで発達が遅れているとはいえません。
- 最初は紙を半分に折るだけでもOK
- 角がぴったり合わなくても、すぐに直させなくて大丈夫
- 紙を押さえる、折る場所を示すなど、難しいところは親が手伝ってよい
- 一人で完成させることより、親子で折る楽しさを大切にする
折り紙ができないときは、まず「どこが難しいのかな?」と見てみるのがおすすめです。
この記事では、3歳で折り紙がうまく折れない理由や、親がどこまで手伝えばよいかを、わが家の実体験と教材編集者の視点から紹介します。
3歳で折り紙ができないのは遅い?どこまで折れればいい?
3歳で折り紙がうまく折れなくても、それだけで発達の遅れとは判断できません。
折り紙は、ただ紙を折るだけのように見えて、いくつもの動きが必要な遊びです。
- 紙の端や角をつまむ
- 折る場所を目で確認する
- 片手で紙を押さえる
- 反対の手で紙を動かす
- 指で折り目をつける
大人なら何気なくできる動きでも、小さな子どもにとっては難しいことがあります。
最初は半分に折るところから始めてOK
初めて折り紙をするなら、最初から犬や猫などの作品を作る必要はありません。
まずは紙を半分に折って、開いてみる。それだけでも、紙の形が変わる面白さを感じられます。
親が紙を持ってあげて、子どもは折り目をつけるだけでも構いません。
「一人で全部できたか」よりも、どの動きに参加できたかを見てみましょう。
角がずれても、きれいに折り直さなくて大丈夫?
折り紙を半分に折ったとき、角がずれてしまうこともありますよね。
でも、最初から角をぴったり合わせることにこだわりすぎなくても大丈夫です。
京都市の「障害児保育状況シート基本項目集」では、折り紙の動きを確認する際、1回折り目をつけることと、角がそろっていることを分けて扱っています。
ただし、これは保育状況を把握するための資料で、3歳の子が必ずできなければならないという基準ではありません。
最初は少しずれていても、紙を折る経験そのものを楽しめるといいですね。
3歳で折り紙がうまく折れない4つの理由
「折り紙ができない」といっても、難しいと感じるところは子どもによって違います。
よくあるつまずきを4つに分けてみましょう。
① 紙を押さえながら折るのが難しい
折り紙では、片方の手で紙を押さえながら、もう片方の手で紙を動かします。
片方の手を動かすことに集中すると、押さえていた手まで離れてしまい、紙がずれることも。
そんなときは、親が紙を軽く押さえてあげるだけでも取り組みやすくなる場合があります。
② 角と角を合わせる場所が分かりにくい
「角と角を合わせてね」と言われても、どの角をどこに動かせばよいのか、分かりにくいことがあります。
そんなときは、「ここを、ここに持ってくるよ」と指で場所を示してみましょう。
言葉で長く説明するより、目の前でゆっくり見せる方が伝わりやすい場合もあります。
③ 指で折り目をつけるのが難しい
紙を重ねられても、折り目をしっかりつけるのが難しいことがあります。
そんなときは、親が紙を押さえながら、子どもに折り目を指でなぞってもらう方法もあります。
折り目をつける動きが難しければ、最初は一緒に手を動かしてみてもいいですね。
④ 一度にたくさんの手順を進めるのが難しい
半分に折ることはできても、その次に何をすればいいのか分からなくなる場合もあります。
折り紙の作品には、折る・開く・裏返すなど、いくつもの手順があるからです。
3歳で初めて取り組むなら、一度にたくさん説明する必要はありません。
一つ折ったら次の動きを見せる。難しい工程は親が手伝う。そんな進め方でも十分楽しめます。
わが家の3歳|親が手伝えば簡単な作品を作れた
わが家では、3歳のころも折り紙は好きな遊びの一つでした。
ただ、毎日のように遊んでいたわけではなく、よく折り紙をする時期もあれば、あまり興味を示さない時期もありました。
実体験|3歳のころは親子で一緒に折っていました
3歳のころは、親が手伝えば簡単な作品を作れるくらいでした。
私も隣で同じものを折って見せたり、角を合わせる場所を指で示したりしていました。
紙を押さえるのが難しいときは手を貸し、難しい部分だけ私が折ることも。
折り紙は好きでしたが、興味には波があり、ときどき遊ぶ程度でした。
全部を一人で完成させることより、できるところを一緒に楽しむ形でした。
自分で折れる部分は子どもに任せて、難しいところだけ手伝う。わが家では、そんな関わり方をしていました。
ただし、親が手伝ったから早く上達したとまでは分かりません。あくまでわが家での楽しみ方の一例です。
3歳で折り紙ができないときの教え方5つ
折り紙がうまく折れないときは、練習を増やす前に、親の手伝い方を少し変えてみるのもおすすめです。
① 大きめの紙を試してみる
小さな紙だと角をつまんだり、折る場所を押さえたりするのが難しい場合があります。
そんなときは、大きめの折り紙や扱いやすい紙を試してみましょう。
ただし、大きすぎると反対に手が届きにくくなることもあります。子どもの手の大きさに合わせて選ぶのがポイントです。
② 一度に一つの折り方だけ見せる
「半分に折って、次に開いて、反対側を折って……」と一度に説明すると、分かりにくくなることがあります。
まずは一つ折ってから、次の動きを見せてみましょう。
わが家でも、親が隣で同じものを折って見せることがありました。
③ 角を合わせる場所を指で示す
どこを折ればよいか迷っているなら、合わせる場所を指で示してみましょう。
「この角を、こっちの角に合わせてみようか」と短く伝えると、何をすればよいか分かりやすくなります。
すぐに親が折ってしまうのではなく、できそうなところは子どもに任せるのもいいですね。
④ 紙を押さえるなど難しいところだけ手伝う
紙が動いてしまうなら、親が押さえてあげる。折り目をつけるのが難しいなら、そこだけ一緒にやってみる。
全部を親が折る必要も、全部を子どもに任せる必要もありません。
「ここは自分でできそう」「ここは手伝った方が楽しめそう」と、そのときの様子に合わせてみましょう。
⑤ 角がずれても何度もやり直させない
少し角がずれるたびに折り直していると、折り紙そのものが嫌になってしまうこともあります。
最初は多少ずれていても、そのまま進められる簡単な折り方を選んでみましょう。
うまく折れたかどうかだけでなく、「ここを折ったんだね」と、取り組んだことにも目を向けたいですね。
教材編集者MEMO|難しい動きを一つずつ分けてみよう
折り紙が苦手なときは、「折れない」とひとまとめにせず、角をつまむ・場所を合わせる・紙を押さえる・折り目をつけるという動きに分けてみるのがおすすめです。
どこで止まっているかが分かると、親が手伝う部分も決めやすくなります。
最初から作品の完成を目指すより、子どもが参加できる工程を増やしていく。そんな考え方で教材の難易度を調整すると、無理なく楽しみやすくなります。
3歳の初めての折り紙|親子で楽しむ3ステップ
「何から始めればいいか分からない」というときは、難しい作品を作る前に、次の順番で遊んでみてはどうでしょうか。
ステップ1|紙を半分に折って開く
まずは折り紙を半分に折って、開いてみましょう。
紙を折ると線がつくことや、形が変わることを楽しめます。
親が紙を押さえ、子どもが折り目をつけるだけでもOKです。
ステップ2|三角や四角に折ってみる
少し慣れてきたら、四角い折り紙を半分に折って、長方形や三角形にしてみましょう。
向かい合う辺を重ねると長方形、対角の角を合わせると三角形になります。
きれいな形にならなくても大丈夫。子どもが自分で折ろうとする動きを大切にしましょう。
ステップ3|折った紙に顔を描いて遊ぶ
折れた紙にペンやクレヨンで顔を描くと、それだけで簡単な作品になります。
三角形をおにぎりに見立てたり、折った紙に目や口を描いたり。難しい工程を増やさなくても、いろいろな楽しみ方があります。
小さな子どもが使う筆記具は、年齢に合ったものを選び、使っている間は大人が見守ってください。
この3ステップは、必ず順番どおりにできるようになるための練習ではありません。興味を持ったところだけ、親子で気軽に試してみてくださいね。
4歳ごろの折り紙について、見本を見ながら作品を作る様子や、複数の手順でつまずく場面を知りたい方は、4歳で折り紙ができないときの考え方と、わが家の成長記録も参考にしてみてください。
折り紙を嫌がる3歳にはどうしたらいい?
折り紙を出しても、あまり興味を示さないこともありますよね。
そんなときは、無理に折り紙を続けさせる必要はありません。
わが家でも折り紙への興味には波があり、よく遊ぶ時期もあれば、あまり遊ばない時期もありました。
折り紙以外にも、紙を使った遊びや手先を動かす遊びはたくさんあります。
- 紙を丸める
- 紙をちぎって貼る
- シールを貼る
- クレヨンで絵を描く
- 塗り絵を楽しむ
文部科学省の「幼稚園教育要領解説」でも、幼児がいろいろな素材に親しみ、自分なりに工夫しながら遊ぶ経験が大切にされています。
折り紙を作品に仕上げることだけでなく、紙を使って自由に遊ぶ時間も大切にしたいですね。
塗り絵も好きだけれど、枠からはみ出してしまうことが気になる場合は、3歳で塗り絵ができない・はみ出すときの理由と楽しみ方も紹介しています。
3歳で折り紙ができないと発達が心配?
「3歳なのに折り紙をうまく折れない。手先の発達が遅いのかな?」と心配になることもあると思います。
でも、折り紙ができないことだけで、発達障害や手先の不器用さを判断することはできません。
折り紙には、手の動かし方だけでなく、折る場所を見つけることや、次に何をするか理解することなども関わっています。
また、折り紙が苦手でも、ほかの手先遊びは楽しめる子もいるでしょう。
注意・補足|発達について相談したいとき
折り紙だけでなく、食具を使う、着替えるなどの日常動作でも困りごとが続いている場合や、以前できていたことができなくなった場合は、かかりつけの小児科医や自治体の発達相談窓口に相談しましょう。
保護者が気になることがある場合も、決まった年齢まで待つ必要はありません。
「折り紙を一人で完成できるか」だけを見るのではなく、普段の生活やほかの遊びも合わせて考えていきたいですね。
まとめ|3歳の折り紙は親子で最初のひと折りから
3歳で折り紙をうまく折れなくても、それだけで心配する必要はありません。
角を合わせることや紙を押さえることが難しいなら、親が少し手伝いながら進めても大丈夫です。
まとめ|3歳の折り紙で大切にしたいこと
最初は半分に折る・折り目をつけるなど、簡単な動きから始めてみましょう。
難しいところは親が手伝い、角が少しずれても完成度を求めすぎないこと。子どもが楽しく参加できるところを大切にしたいですね。
わが家でも、3歳のころは親が手伝いながら簡単な作品を作っていました。
好きなときに親子で一緒に折る。そんな楽しみ方でも、十分だと思います。
折り紙の次の段階として、見本を見ながら作品を作る様子が気になったら、4歳の折り紙でできるようになったこと・まだ難しいことも参考にしてみてください。
参考文献・参考資料
※発達に関する資料は、子どもの様子を理解するための参考情報です。折り紙の完成度だけで発達を判断するものではありません。