記事内に商品プロモーションを含む場合があります 発達・ことば

子どもの宇宙語はいつまで?1歳・2歳で宇宙語ばかりでも大丈夫?

2024-04-23

chirairo編集部

教材編集者歴15年以上・2児のママ。 教材制作の経験と実体験をもとに、家庭学習・教材選び・子どもの育ちについて発信しています。

1歳半ごろから、まるで会話をしているような抑揚で、意味のわからない言葉を長く話すようになった娘。こちらに一生懸命話しかけたり、一人で楽しそうに話し続けたりする姿は、かわいい反面、「宇宙語ばかりだけれど、言葉の発達は大丈夫かな」と気になることもありました。

この記事では、子どもの「宇宙語」とは何か、いつまで続くのか、親はどう返せばよいのかを、わが家の体験と公的資料を分けて整理します。

この記事の結論

  • 「宇宙語」は医学的な診断名ではなく、意味を聞き取りにくい幼児の発話を表す日常的な呼び方です。
  • 始まる時期・落ち着く時期には個人差があり、「何歳まで」と一律には決められません。
  • 宇宙語の量だけでなく、言葉の理解、指さしや身振り、音への反応、意味のある言葉の変化を一緒に見ます。
  • 心配があるときは、健診を待たず自治体の保健センターや小児科などへ相談してかまいません。

子どもの「宇宙語」とは?

子育てで使われる「宇宙語」は、話している本人には伝えたいことがありそうなのに、大人には意味を聞き取りにくい言葉の連なりを指すことが多い表現です。声に抑揚があり、身振りや指さしを伴い、会話のように聞こえることもあります。

ただし、宇宙語は医学・発達心理学上の正式な診断名ではありません。家庭や記事によって指している状態が少しずつ異なるため、「宇宙語を話す=特定の発達段階」と単純には判断できません。

喃語や意味のある言葉との違い

呼び方よく見られる様子覚えておきたいこと
喃語(なんご)「ばばば」「まんまん」のように、音を繰り返す言葉になる前の発声として使われる用語。ただし発声の変化は連続的です
宇宙語意味は聞き取りにくいものの、文章のような抑揚やリズムがある正式な専門用語ではなく、家庭での呼び方です
意味のある言葉いつも同じ対象を「わんわん」「ママ」などと呼ぶ大人と同じ発音でなくても、一定の意味で使っていれば言葉として捉えることがあります

【画像挿入|喃語・宇宙語・意味のある言葉の違いを示す比較図】

宇宙語はいつから、いつまで続く?

宇宙語は、1歳代から2歳ごろの子どもについて語られることが多い言葉です。しかし、正式な発達用語ではないため、医学的に決められた開始時期や終了時期はありません。

言葉の育ち方には幅があり、意味のある言葉と宇宙語がしばらく混ざる子もいれば、ある時期から知っている言葉が急に増える子もいます。「2歳になったら必ず終わる」「3歳まで話していたら異常」といった年齢だけの線引きはできません。

年齢だけでなく変化を見る

先月より伝わる言葉が増えた、簡単な指示がわかる、指さしで気持ちを共有するなど、日々の変化も大切な手がかりです。

1歳半〜2歳ごろ、宇宙語が多かったわが家の記録

娘の場合

宇宙語が特に多かったのは、1歳半ごろから1歳後半、そして2歳ごろまででした。こちらに向かって一生懸命話しかけることもあれば、一人で長く話していることも。指さしや身振りを交え、感情や抑揚も豊かで、内容はわからなくても「何かを伝えたい」という気持ちはよく伝わってきました。

意味のある言葉は少しずつ増え、2歳を過ぎたころに急に増えたと感じました。宇宙語だけで話していたように見えた時期にも、周囲の言葉を聞き、理解し、伝える準備をしていたのかもしれません。

これは、わが家一例の経過です

「宇宙語を話していれば、そのうち必ず一気に話す」という意味ではありません。子どもによって経過は異なるため、気になる様子があれば体験談だけで判断せず、専門家へ相談してください。

宇宙語を話す子に、親はどう返す?

1.まず「伝えたい気持ち」を受け止める

意味がわからなくても、表情や視線を見て「そうなんだね」「うれしかったんだね」と会話の気持ちを返します。正解を当てることより、「話すと反応してもらえる」というやり取りを楽しむことを優先しました。

2.子どもの意図を短い言葉にする

子どもが犬を指して話したら、「わんわん、いたね」。飲み物を見て話したら、「お水、ほしい?」というように、状況に合いそうな短い言葉を添えます。長い説明よりも、今見ているもの・していることに合う言葉のほうが結びつけやすくなります。

3.指さしや実物も一緒に使う

言葉だけで伝え合うのが難しい時期は、親も指さしや身振りを使います。「りんご」と言いながら実物や絵を見せるなど、言葉と対象を一緒に示すとやり取りを続けやすくなります。

4.返事を急がず、少し待つ

大人が先回りして話し続けず、子どもの返事を少し待ちます。言い直しを何度も求めたり、クイズのように質問を重ねたりすると、話すことが負担になる場合があります。

5.絵本・歌・日常会話を楽しむ

特別な教材を増やさなくても、絵本の絵を指して名前を言う、歌に合わせて身振りをする、着替えながら「くつした、はこうね」と実況するなど、日常の中に言葉はたくさんあります。家庭での遊びを広げたい方は、1歳ごろに楽しんだ知育・遊びも参考にしてください。

【画像挿入|「受け止める→短い言葉を添える→待つ」の会話フロー図】

「宇宙語ばかり」と感じたときに見たい5つのこと

  1. 意味のある言葉:本人なりの発音でも、決まったものを同じ言葉で表しているか
  2. 言葉の理解:「ちょうだい」「持ってきて」など、簡単な言葉が伝わるか
  3. 指さし・身振り:欲しいものや興味のあるものを示し、大人と共有しようとするか
  4. 音への反応:呼びかけや生活音に反応するか
  5. これまでとの変化:言えていた言葉やできていたやり取りが減っていないか

ひとつの項目だけで発達を判断するものではありません。宇宙語が多いか少ないかよりも、理解・表現・やり取りを含めた全体の様子を見ることが大切です。

言葉の発達について相談を考えたい目安

国の乳幼児健診に関する資料では、1歳6か月児健診で、意味のある言葉、言葉の理解、指さし、対人関係、聴こえなどを確認します。「意味のある言葉が3語未満」は表出言語の遅れを確認する際の目安のひとつですが、それだけで診断するものではなく、理解や身振りなどを含めて判断し、必要に応じて経過を見ます。

早めに相談してよいサイン

  • 呼びかけや音への反応が気になる
  • 簡単な言葉が伝わりにくいと感じる
  • 指さしや身振りがほとんど見られない
  • 以前使っていた言葉やできていたことが減った
  • 年齢にかかわらず、保護者の心配が強い

相談先は、1歳6か月児健診・3歳児健診、自治体の保健センター、小児科、地域の発達相談窓口などです。聴こえが気になる場合は、かかりつけ医に相談したうえで耳鼻咽喉科につなげてもらう方法もあります。「まだ様子見でよいか」を相談するだけでもかまいません。

子どもの宇宙語でよくある質問

宇宙語を話すのは発達障害だからですか?

宇宙語を話すという一点だけで、発達障害かどうかは判断できません。言葉の理解、身振り、対人コミュニケーション、聴こえ、生活全体の様子などを総合して見ます。気になる場合は、インターネット上のチェックだけで結論を出さず、健診や専門の相談窓口を利用してください。

2歳・3歳で宇宙語ばかりでも大丈夫?

年齢と宇宙語の有無だけでは判断できません。意味のある言葉や理解が増えているか、指さしや身振りで伝え合えているかも確認します。2歳・3歳で言葉について気がかりがあるなら、次の健診まで待つ必要はありません。自治体の相談窓口や小児科へ相談できます。

間違った言葉は毎回直したほうがいい?

毎回「違うよ」「もう一回言って」と訂正する必要はありません。子どもの言葉を否定せず、大人が自然な言い方で短く返す方法があります。たとえば「わんわ、いた」と言ったら、「わんわん、いたね」と会話を続けます。

宇宙語は動画に残してもいい?

家庭の記録として短い動画を残すと、あとから成長を振り返れます。相談時に普段の話し方を説明する助けになることもあります。ただし、撮影に夢中になりすぎず、まずは目の前の子どもとのやり取りを楽しみたいですね。公開する場合は、顔や個人情報にも配慮しましょう。

まとめ|宇宙語も、伝えようとしている今の姿

子どもの宇宙語には、決まった開始・終了年齢はありません。わが家では1歳半から2歳ごろによく聞かれ、2歳を過ぎてから意味のある言葉が急に増えましたが、これはあくまで一例です。

意味が聞き取れないときも、表情や指さしを手がかりに受け止め、短い言葉を添えて返す。かわいい今の会話を楽しみながら、理解・身振り・聴こえ・言葉の変化を見ていきましょう。少しでも気がかりなら、「相談するほどではないかも」と遠慮せず、健診や地域の窓口を頼って大丈夫です。


参考資料

-発達・ことば
-,