「1歳から知育を始めたいけれど、何をすればいいの?」
「知育玩具や教材をたくさん用意しないと、子どものためにならない?」
1歳は、歩けるようになったり、指先で物をつまんだり、大人の言葉や動きをまねしたりと、できることが少しずつ増えていく時期です。一方、同じ1歳でも月齢や興味による差が大きく、「1歳向け」と書かれた遊びがまだ難しいこともあります。
わが家では、1歳ごろに積み木・形合わせ・パズル、絵本、歌や手遊び、指先遊び、お絵描き、身体を動かす遊びなどを取り入れていました。
1歳の知育は、何かを覚えさせる勉強ではなく、触る・見る・聞く・まねする・身体を動かす経験を、遊びの中で増やしていくイメージで十分です。
この記事では、教材編集者・2児の母の視点から、わが家で実際にやってよかった1歳の知育遊びと、無理なく取り入れるコツを紹介します。
1歳の知育は「遊び」と「生活」の中で十分
「知育」と聞くと、専用の教材を使って、色・形・数・言葉を教えることをイメージするかもしれません。
しかし、1歳の子どもにとっては、積み木を握る、絵本の絵を指さす、歌に合わせて身体を揺らす、箱へ物を入れるといった遊びも、周囲の世界を知る大切な経験です。
厚生労働省の保育所保育指針でも、乳幼児期の教育は生活や遊びを通して総合的に行うことが基本とされています。家庭でも「知育の時間」を特別に作るより、子どもが興味を持った遊びに一緒に関わるところから始めれば大丈夫です。
わが家でも、知育のカリキュラムを決めていたわけではありません。よく手に取るおもちゃや絵本を中心に、遊び方が変わってきたら少し難しいものも試していました。
1歳前半と後半では遊び方が少し変わった
1歳は、1歳0か月から1歳11か月までの幅があります。できることは少しずつ変わるため、「1歳ならこれができる」と一括りにしないことが大切です。
| 時期 | 取り入れやすい遊び方 |
|---|---|
| 1歳前半ごろ | 触る、握る、積む、崩す、音を鳴らす、絵を見る、大人と一緒に動く |
| 1歳後半ごろ | 同じ形を探す、簡単な型へ入れる、絵を指さす、動きをまねする、なぐり描きを楽しむ |
これは年齢別の達成基準ではありません。発達や興味には個人差があるため、今できる遊び方から楽しめばOKです。
わが家でも、1歳の前半と後半で遊び方は少し変わりました。同じおもちゃでも、最初は触ったり崩したりするだけだったものが、少しずつ積む・合わせる・まねするといった遊びにつながっていきました。
わが家でやってよかった1歳の知育・遊び5つ
1.積み木・形合わせ・パズル
積み木や形合わせは、1歳から取り入れやすかった遊びです。わが家では、1歳の誕生日に祖父母からお米の積み木をもらい、触る・並べる・積む・崩すなど、発達に合わせて遊び方を変えていきました。
最初から高く積めなくても問題ありません。大人が積んだものを崩す、積み木を両手に持つ、箱へ出し入れするといった遊びから楽しめます。
動物の板パズルも気に入っていました。ピースを外した場所にも動物の絵があるタイプで、どこへ戻すかを見つけやすかったのだと思います。
1歳後半から、簡単な型はめやパズルにも取り組むようになりました。ただし、最初から一人で完成させたわけではなく、向きを変えたり、入れる場所を近くで示したりしながら一緒に遊びました。
型はめがまだうまくできないときの見方や教え方は、別記事で詳しくまとめています。
1歳後半から2歳にかけてのパズルの進み方は、2歳でパズルができないときの始め方で紹介しています。
対象年齢やセット内容は変更される場合があるため、最新情報は販売ページで確認してください。
2.絵本・ことば遊び
絵本は、1歳の知育として特別な準備をせずに続けやすい方法でした。
文章を最初から最後まで読めない日があっても、絵を見て名前を言う、子どもが指さしたものへ答える、好きなページだけ繰り返すといった読み方で十分です。
- 「わんわん、いたね」と絵を言葉にする
- 「どこかな?」と一緒に探す
- 子どもの声や指さしに応える
- 同じ絵本を何度でも読む
言葉について詳しく知りたい方は、1歳の言葉に家庭でどう関わるかも参考にしてください。
3.歌・音楽・手遊び
うた絵本は、わが家でよく使ったアイテムのひとつです。ボタンを押して音を聞く、一緒に歌う、曲に合わせて手や身体を動かすなど、1冊でいろいろな楽しみ方ができました。
上手に歌わせたり、正しい振り付けを覚えさせたりする必要はありません。お気に入りの曲を繰り返し聞き、親子で反応を返し合うだけでも楽しい時間になります。
わが家では0〜1歳ごろから英語の歌も取り入れていました。英語に限らず、親が続けやすく、子どもが喜ぶ音楽を選ぶのがおすすめです。
英語の歌や絵本から始めたい場合は、おうち英語を始める5つのステップで年齢別の取り入れ方を紹介しています。
収録曲や対象年齢は商品によって異なるため、最新情報は販売ページで確認してください。
4.指先遊び・お絵描き
物をつまむ、入れる、出す、ページをめくるといった動きも、1歳が夢中になりやすい遊びです。
- 大きめの物を容器へ入れる・出す
- 積み木を並べる
- 太めのクレヨンでなぐり描きをする
- 布や紙の感触を楽しむ
- 大人と一緒にページをめくる
お絵描きは、何かの形を描くことより、色がつくことや手を動かすことを楽しむところから始めました。短時間で終わっても、同じ場所へ線を重ねても、その時点の遊び方として見守りました。
1歳は物を口へ入れることがあります。小さな部品、外れやすいパーツ、折れたクレヨンなどを手の届く場所へ置かず、対象年齢を確認したうえで大人がそばで見守りましょう。
5.動物のまねっこ・身体遊び
身体を動かす遊びも、1歳に取り入れやすい知育のひとつです。わが家では、動物カードを見ながら動きをまねする遊びを楽しんでいました。
猫のように四つんばいになる、鳥のように腕を広げるなど、正確な動きができなくても構いません。大人が大きく動いて見せ、子どもが笑ったり一部だけまねしたりすれば、それで十分です。
- 歌に合わせて身体を揺らす
- 親子で「よーい、どん」をする
- ボールを転がす
- 布団やクッションを安全にまたぐ
- 動物や大人の動きをまねする
歩き始める時期や身体の使い方には個人差があります。難しい動きを練習させるのではなく、その子が安全に楽しめる動きを選びましょう。
カードは折れ・破れや角の傷みがないか確認し、口へ入れる時期は必ずそばで見守ってください。最新の商品情報は販売ページで確認してください。
1歳の知育を無理なく続ける5つのコツ
子どもが興味を示したものから始める
年齢に合うと紹介されていても、すべての子が同じ遊びを好きになるわけではありません。絵本を好む子、身体を動かしたい子、入れる・出すを繰り返したい子など、反応はさまざまです。
できる・できないで評価しない
積み木が積めない、形合わせができない、絵本を最後まで聞かないというだけで、知育が失敗したことにはなりません。触って確かめたり、大人のやり方を見たりする時間も遊びの一部です。
遊び方を教えすぎない
大人が見本を見せたあとは、子どもなりの触り方や使い方も見守ります。危険がなければ、積み木を積まずに並べても、パズルのピースを動物として遊んでも大丈夫です。
短時間でも繰り返せばOK
1歳では興味が次々に移ることもあります。長く集中させようとせず、数分で終わったら片づけて、また手に取った日に遊べば十分です。
新しい物を増やしすぎない
おもちゃが多ければ知育が充実するわけではありません。同じ積み木でも、崩す・並べる・積む・色を探すなど、発達に合わせて遊び方が広がります。
1歳の知育で気をつけたい安全面
1歳の遊びでは、学びの内容より先に安全を確認します。
- 商品の対象年齢を確認する
- 小さな部品や外れやすいパーツを避ける
- 破損やささくれがないか定期的に見る
- 口へ入れる可能性がある物は大人が見守る
- 身体遊びでは家具の角や転倒する物を片づける
- きょうだいの小さなおもちゃを手の届く場所へ置かない
消費者庁は、子どもの口の大きさは直径約4cmで、それより小さい物は口に入り、誤飲の原因になる可能性があると注意喚起しています。特に年上のきょうだいがいる家庭では、小さなパーツが混ざらないように遊ぶ場所や収納を分けると安心です。
1歳の知育についてよくある質問
1歳の知育は毎日したほうがいい?
決まった知育メニューを毎日こなす必要はありません。絵本を1冊見る、歌を一緒に歌う、散歩中に見つけた物の名前を言うなど、日常の短いやりとりも含めて考えて大丈夫です。
1歳にワークやプリントは必要?
必須ではありません。1歳は、実物を触る、身体を動かす、人とのやりとりを楽しむ経験を中心に考えました。クレヨンでのなぐり描きやシールに興味を持ったら、対象年齢と安全面を確認して遊びとして取り入れる程度で十分です。
知育玩具は何個くらい必要?
必要な個数に決まりはありません。まずは、積む・入れる、絵を見る、音を楽しむ、身体を動かすなど、違う遊び方ができる物を少しずつ用意し、子どもの反応を見ながら入れ替える方法が取り入れやすいです。
通信教材を使ったほうがいい?
市販のおもちゃや絵本だけでも知育はできます。一方、月齢や年齢に合う遊びを自分で選ぶのが難しい、親子遊びのきっかけが欲しいという家庭には、通信教材が合うこともあります。
わが家が実際に受講した感想は、こどもちゃれんじ〈ぷち〉の口コミと退会理由にまとめています。
まとめ|1歳の知育は好きな遊びを一緒に楽しもう
わが家で1歳ごろによく取り入れていたのは、次の5つです。
- 積み木・形合わせ・パズル
- 絵本・ことば遊び
- 歌・音楽・手遊び
- 指先遊び・お絵描き
- 動物のまねっこ・身体遊び
1歳の知育で大切にしたいのは、周りの子と比べて何かを早くできるようにすることではありません。子どもが興味を示した物に触れ、大人と一緒に試し、同じ遊びを何度も楽しむことが土台になります。
できる・できないを急がず、その子の今の遊び方を見ながら、親子で無理なく続けていきましょう。